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交流と結界「濡れ縁」

旧弥栄町の小原地区にある「こうぞ畑」(
紙の原料
)の取り組みを見聞きした後、宿泊先の「茅葺きの縁」に着く。嬉しい
ことに前から探していた濡れ縁がある。大判の杉板を使用した濡れ縁に感激する。

何と言っても濡れ縁は内と外の中間に存在する結界であり、真の交流ポイントである。

かつて縁側は誰でも迎え入れる家の玄関であり、日常の情報交換や外来者の身元調査を行うところであった。漬け物とお茶、屈託のない笑顔がホスピタリティの縁側。ここでの会話は録音されないが、集落内で共有される情報となる。誰々の家の嫁さんが決まったとか、今年の天候はどうだ、何処どこの一人暮らしの年寄りが寝たきりになってる何とかしなきゃなど、集落コミュニティは完全に機能していたのだ。

プレイバシー侵害などと言われ隣は何者かも分からない現代と、縁側という交流空間を持ち、信用力が増せば縁側から座敷というプライバシー空間に通される。どちらを
皆さんは選びますか?

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