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		<title>観光をもう一度考えましょう</title>
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		<pubDate>Fri, 20 Feb 2026 01:31:44 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[井上]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[お知らせ]]></category>

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		<description><![CDATA[観光は全産業の中で最もリスクがある業態です。 政治に災害、特に地方など災害1つで一瞬にして観光客は消滅するんです。 中国インバウンドを頼りとした地域は相当辛くなります。 オーバーツーリズムで苦慮していた地域はちょっと一息 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>観光は全産業の中で最もリスクがある業態です。<br />
政治に災害、特に地方など災害1つで一瞬にして観光客は消滅するんです。<br />
中国インバウンドを頼りとした地域は相当辛くなります。<br />
オーバーツーリズムで苦慮していた地域はちょっと一息でしょうね。<br />
観光関係者の皆様、コロナ禍で観光客が消えたとき、だれに助けられたか思い出してください。<br />
国内観光客を大事にした。そして今も大切にしている地域は全く影響は受けていません。<br />
瞬間最大風速のインバウンド景気に踊らされないで、もっと国内観光客ファーストで観光を考えましょう。<br />
ここへ来ると「ホッとする、癒やされる」<br />
本当に持続する観光地域を創ること。これが一番重要ですよ。<br />
そんなリピーターがやってくる地域が持続するのです。<br />
特定国に依存せず、高付加価値な観光を進める。<br />
そのために観光人財を育てることが、未来に続く観光になります。<br />
地域に優しい観光へ、持続する地域へ、もう一度、観光のあり方を考えてみませんか。<br />
<div id="attachment_2313" style="width: 310px" class="wp-caption alignnone"><a href="http://tiiki-saisei.jp/wp/wp-content/uploads/2026/02/DSC_0389.jpg" rel="lightbox[2312]"><img src="http://tiiki-saisei.jp/wp/wp-content/uploads/2026/02/DSC_0389-300x169.jpg" alt="DSC_0389" width="300" height="169" class="size-medium wp-image-2313" /></a><p class="wp-caption-text">DSC_0389</p></div></p>
<p><a href="http://tiiki-saisei.jp/wp/wp-content/uploads/2026/02/DSCF0126.jpg" rel="lightbox[2312]"><img src="http://tiiki-saisei.jp/wp/wp-content/uploads/2026/02/DSCF0126-300x225.jpg" alt="DSCF0126" width="300" height="225" class="alignnone size-medium wp-image-2314" /></a></p>
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		<title>「縮重社会」で自治を再定義する(５)</title>
		<link>http://tiiki-saisei.jp/2309/</link>
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		<pubDate>Sat, 07 Feb 2026 01:23:31 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[井上]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[「縮重社会」で自治を再定義する]]></category>

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		<description><![CDATA[「守る」とは何を意味するのか 「撤退＝敗北」と「地域を守る」ことが、日本社会では混同あるいは同一視されているように感じる。 特に「撤退」という言葉自体が、放棄や失敗、責任放棄と取られやすく、政策的にも正面から議論されるこ [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p><strong>「守る」とは何を意味するのか</strong><br />
「撤退＝敗北」と「地域を守る」ことが、日本社会では混同あるいは同一視されているように感じる。<br />
特に「撤退」という言葉自体が、放棄や失敗、責任放棄と取られやすく、政策的にも正面から議論されることが忌避されているかのようだ。<br />
撤退を敗北とみなす立場は、撤退は軍事戦略を始め、災害適応や縮小都市論において、不可逆的条件下での能動的適応として正当化されてきた。<br />
防災政策の理論史では、かつては堤防強化や構造物整備による「防御」が中心であった。<br />
しかし、災害リスクの増大と不確実性の拡大により、被害回避を目的とする立地転換、すなわち計画的撤退(managed retreat)が合理的選択肢として正当化されており、撤重退は「守り続けることの非合理性を認識した上での適応」と位置づけている。<br />
近代以降の地域政策は、人口増加と経済成長のもと、インフラ拡張を前提とした「前進モデル」に依拠してきた。<br />
しかし人口減少と高齢化が不可逆的に進行する社会となった現在、このモデル自体が成立条件を失いつつある。<br />
存続を前提とした延命策を重ねることこそが、結果として自治体の持続性を損ない、住民生活の質を低下させる可能性がある。<br />
しかし縮重・縮退が続く地方自治体は、税源の不足が顕在化していても、公共機能や集落機能の縮退は、行政サービスの後退として否定的に捉えられる。<br />
だがそれは、暗黙のうちに地域は維持・拡張され続けるべき存在であるとの前提に立脚し、すでに成立しない時代条件に基づく価値判断の延命にすぎない。<br />
1970年代以降、環境制約や財政制約の顕在化に伴い「制御された縮小(<br />
controlled decline/managed reduction)」という発想が登場した。<br />
この潮流の中で、計画とは「拡大を設計する行為」から「不可避な縮小をいかに管理するか」へと役割を転換させた。<br />
縮小都市研究では、人口減少そのものを「失敗」と捉える立場を理論的に否定しており、無秩序に放置することが政策的失敗であり、縮小を前提に再編を行うことが計画の責務とした。<br />
この文脈において縮退・撤退を「自治の敗北」ではなく、計画の不在を回避するための積極的行為として再定義。<br />
地域を単なる居住空間と固定せず、その地域を存続させる「形態転換」であると捉え直した。</p>
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		<title>「縮重社会」で自治を再定義する(4)</title>
		<link>http://tiiki-saisei.jp/2306/</link>
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		<pubDate>Mon, 02 Feb 2026 00:47:12 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[井上]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[「縮重社会」で自治を再定義する]]></category>

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		<description><![CDATA[過疎山村の撤退・縮退を「負債」にしないために かつて農村集落を支えていた仕事は、金銭で測れるものではなかった。 田の水を見に行くこと、道を直すこと、祭りを続けること。 それらは利他の精神から生まれ、農村社会の土台を静かに [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>過疎山村の撤退・縮退を「負債」にしないために<br />
かつて農村集落を支えていた仕事は、金銭で測れるものではなかった。<br />
田の水を見に行くこと、道を直すこと、祭りを続けること。<br />
それらは利他の精神から生まれ、農村社会の土台を静かに支えてきた。<br />
しかし高齢化率が50％を超える集落では、その前提が揺らぎ始める。<br />
役割を担う人が減り、共同作業は回らなくなり、集落自治そのものが機能不全に近づいていく。<br />
実際、ある自治体で複数の山村集落の人口動態をシミュレーションしたところ、2050年には「消滅」と判定された地区もあった。<br />
問題は、消えるかどうかではない。<br />
「さみだれ離村」が進んだ先に、何が残るかだ。<br />
人が去り、管理主体を失った墓地や神社は、やがて荒れ、忘れられていく。<br />
現場を見れば、それが机上の空論でないことは明らかだ。<br />
かつて祈りの場だった空間が、誰の責任でもなく朽ち、廃墟や“物見遊山”の対象になる。<br />
それは、地域が静かに負債化していく過程でもある。<br />
だからこそ重要なのは、縮小や撤退の是非を問う前に、<br />
何をどう守り、どう記憶するのかを、集団として決める機会を確保することだ。<br />
日本的な感覚において、先祖伝来の土地を離れることは「許されない選択」と感じられやすい。<br />
神社や墓地は簡単に移せず、結果として人のいない場所に取り残されることも多い。<br />
過去の集団移転跡地が、管理されぬまま放置されている現実は、その痛みを物語っている。<br />
だからこの議論の本質は、「縮小するか、移転するか」ではない。<br />
どのように土地との関係を再構築するかである。<br />
象徴的空間として残すのか。<br />
記録として継承するのか。<br />
定期的に訪れる「帰る場所」として関係を保つのか。<br />
たとえ撤退という選択をしても、その集落との関係を断ち切らない設計は可能だし、それこそが先祖への責任を果たす唯一の方法でもある。<br />
無言のうちに崩壊させないこと。忘却に委ねないこと。<br />
ここには、日本的倫理と計画的撤退が接続しうる余地がある。<br />
この意味で撤退とは、「土地から完全に切り離されること」ではない。<br />
それは、土地との関係性を編み直すプロセスだ。<br />
この再編が伴って初めて、計画的撤退は肯定されうる。<br />
そうした可能性を示した代表的な事例が、兵庫県丹波篠山市の丸山集落である。<br />
茅葺きの家並みが残るこの集落は、明治16年（1884）には11軒50人が暮らしていた。<br />
昭和30年代以降、仕事を求めて都市へ移る人が増え、2008年には5世帯19人、高齢化率約55％、12戸のうち半数以上が空き家という危機的状況に陥った。<br />
そこから丸山集落は、「再生か、消滅か」という二択を越える道を選ぶ。<br />
住民と外部団体による調査と学びを重ね、空き家再生に着手。<br />
2009年、「集落は家族である」という理念を掲げ、集落NPO「集落丸山」が設立された。<br />
放置家屋や遊休農地、荒廃山林を「個人財産」ではなく「共有資産」と捉え直し、相続者に代わって集落全体で協働管理する。<br />
それは、所有から関係へと発想を転換する試みだった。<br />
象徴的なのは、代表・佐古田直實氏の言葉である。<br />
「10年後に続けるかどうかは、次の世代に委ねたい」<br />
あえて組織に“終わり”を組み込み、継承できなければ崩壊しても致し方ないという覚悟を示した。<br />
それは楽観でも無責任でもない。<br />
「地域は必ず存続すべきだ」という呪縛から自由になるための、誠実な選択だった。<br />
地域は、無条件に存続し続けるべき存在なのか。<br />
公共施設は、必ず残さなければならないものなのか。<br />
こうした前提そのものが、人口縮小社会においては、改めて問い直されるべき対象である。<br />
撤退や縮退を「負債」にしないために必要なのは、消さないことではなく、関係を絶やさないことだ。<br />
そのための計画と覚悟こそが、これからの過疎山村に求められている。</p>
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		<title>「縮重社会」で自治を再定義する(3)</title>
		<link>http://tiiki-saisei.jp/2303/</link>
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		<pubDate>Sun, 01 Feb 2026 03:10:47 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[井上]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[「縮重社会」で自治を再定義する]]></category>

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		<description><![CDATA[縮む地方社会と自治体のゆくえ 多くの自治体で深刻な事態は、総人口の縮小も大きいが生産年齢人口の急減です。 　生産年齢人口は、15歳から65歳と規定していますが、長寿化による高齢期の生活不安から、実際は70歳過ぎまで働き続 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p><strong>縮む地方社会と自治体のゆくえ</strong><br />
 多くの自治体で深刻な事態は、総人口の縮小も大きいが生産年齢人口の急減です。<br />
　生産年齢人口は、15歳から65歳と規定していますが、長寿化による高齢期の生活不安から、実際は70歳過ぎまで働き続ける高齢者が増加しています。<br />
　このそろそろ後期高齢者が働き続けるのは、目の前の暮らしが大変なことと将来の不安ですが、迎える雇用者側も働き手不足を補っている点でしょう。この当たりは雇用側は安価で働かせたい「外国人問題」と同根とも取れます。<br />
担い手不足となっている日本で「移民」は不可欠であり、その根拠となる法整備は必要ですが、一部政党が主張する「外国人問題」は、ただ根拠もない選挙パフォーマンスのように思えます。<br />
　<br />
　さて、縮重社会における市町村は、産業を支える人材不足が都市部より深刻で、従来の枠組みでは維持し得ない段階に突入しています。<br />
　そのために実際に求人募集は、年齢を問わないケースが増加し、70歳を超えて働く人も多いのです。<br />
　でも農林漁業は、80歳を超えても生涯現役として頑張っています。この方々が本当にリタイアしたら、輸入に頼るしか食料調達ができなくなるでしょう。</p>
<p>　地方自治体は、地方交付税や過疎対策、地方創生事業など、制度上は手厚く満たされているように見えます。<br />
　なのに全国の自治体で財政危機宣言が発出されているのでしょう？<br />
　つまり現実には全く不足する中での自治体運営しているのです。<br />
　地方交付税制度の「基本財政需要額 」の算定は、旧来の人口構造や国の財政基準に依存したままで、実際の現場で必要となるコスト増を十分に反映していなせん。この配分構造が問題なのですね。<br />
　この地方財政の困窮に対し、国は令和7年の年末に突然、東京都の懐に手を伸ばしました。<br />
　1都3県（東京・埼玉・神奈川）の人口は約3691万人。日本の総人口３割が、このエリアに集中しています。<br />
　さらに大企業のほとんどが、このエリアに本社機能を有しています。<br />
　人口だけではなく税収面でも東京一極集中しているわけで、「税収」が爆上がりするのは当たり前なんです。<br />
　東京都の税収は2025年6.9兆円。全都道府県で唯一、政府が算出する「標準的な経費」を自力でまかなえます。<br />
　独自施策に充てられる税金は、住民1人あたり28.1万円で46道府県の平均7.8万円と比べ約3.6倍であり税収格差が拡大しています。<br />
　そこで政府・与党から東京都の地方法人2税 や固定資産税の一部を地方に回す案が出てきたのです。<br />
　しかし、この案は地方税の付け替えでしかなく、地方自治体の財源不足を補う抜本的な改革とは言えません。<br />
　地方自治体の財政は、国からの交付金や様々な助成で賄われており、いわゆる<strong>「三割自治」</strong>が実態です。<br />
　ゆえに某市が「ふるさと納税」問題で楯突き、国との関係が悪化したように、国の言うことを聞かないと、どのような仕返しがあるか分からない。<br />
　律令国家の時代から歴史的に日本の自治権は、国家が中心に位置し、自治体はその下位に配置され、さらに地区や集落はその下に置かれて居るのです。つまり自治体が国家政策に対して、独自の判断や拒否を行うことは「畏れ多い」ことと言うわけ。<br />
　当然、国家公務員も「自治体は国の行政組織の一形態」として考えています。<br />
　一方で、地方自治体の首長や議会、職員、さらに住民まで「お上」には逆らわず、天からの下賜に頭を垂れ唯々諾々と従うことが安心・安全で平和だと思う傾向もあります。<br />
　ただ現在、心配なのはその狭間に堕ちた自治体職員の構想力・企画力が落ちていることが、とても気がかりです。</p>
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		<item>
		<title>「縮重社会」で自治を再定義する(2)</title>
		<link>http://tiiki-saisei.jp/2299/</link>
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		<pubDate>Sat, 31 Jan 2026 07:18:14 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[井上]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[「縮重社会」で自治を再定義する]]></category>

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		<description><![CDATA[しばらくは、ちょっと難しい話をしていきます。 人口減少下の地域再編が都市計画・経済効率・空間再編の観点から主たる先行研究は「縮小」を扱っているのに対し、ここでは、自治体制度と住民自治の相互作用に焦点を当て、農山漁村におけ [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>しばらくは、ちょっと難しい話をしていきます。<br />
 人口減少下の地域再編が都市計画・経済効率・空間再編の観点から主たる先行研究は「縮小」を扱っているのに対し、ここでは、自治体制度と住民自治の相互作用に焦点を当て、農山漁村における集落機能の「戦略的縮退」を自治の再構築過程として書きます。<br />
　また既存研究の縮退都市論 (スマート・シュリンキング )がインフラ再編や土地利用の最適化、コンパクト化といった空間的合理性を中心とした議論に対し、ここでは自治体が「どの機能を、どの主体の合意のもとで、どの順序で手放すのか」という政治的・制度的意思決定過程そのものを分析対象としており根本的に異なります。<br />
　さらに人口減少を所与の条件としている既存の縮退論が、「管理された維持」や「効率的存続」に帰着しがちであるのに対して、ここでは制度上「存続」を前提とする日本の自治体政策が縮小局面となり、構造的に齟齬を来している点を捉えながら、住民発意に基づく機能縮退・再編を自治体の正当な政策選択として位置づけています。<br />
　加えて、社会的イノベーション論が成功事例の提示に留まりがちであるのに対し、ここでは「撤退」という概念が、日本社会で忌避されてきた文化的・規範的背景を掘り下げるとともに、撤退を敗北や放棄ではなく、自治の持続性を担保するための能動的・倫理的選択として再定義していきます。<br />
　これは国主導の画一的縮小政策ではなく、自治体ごとの歴史・文化・生業に根ざしたオリジナルな戦略によってのみ、人口減少社会における持続可能な自治が成立し得ることを示唆するモノです。<br />
************************<br />
  日本は2004年12月の1億2,784万人を総人口のピークに、毎年減少を続け、2024年4月1日の総人口は１億2,400万人となりました。<br />
　特に出生数の歴史的低下で「縮重構造」に直面しており、日本の人口は、何の対策も講じなければ2060年には8700万人と現在の3分の2となってしまうと予想されています。<br />
　さらに都市圏への人口移動が終息しない場合は、<strong>4分の1以上の地方自治体が消滅</strong>してしまう事態が以前より想定されているのです。人口減少と財政制約が、同時進行する地方自治体は、都市計画や行政効率などで再編など夢物語のような危機的状況なのです。<br />
　世界でも最先端に縮重社会とも言える地方は、自治そのもののあり方を問い直すことが重要になってきました。<br />
　これまでの縮退都市論やスマート・シュリンキングは、インフラの集約や土地利用の最適化といった空間的合理性の確保を中心に議論を積み重ねてきました。ですが、こうした議論は自治体がどの公共機能を維持し、どの機能を手放すのかという意思決定が、どのような主体による合意形成がなされてきたかという、制度的・政治的側面を十分に射程に収めてきたとは言い難いのです。<br />
　次章では日本の自治体制度が歴史的に「存続」を前提として設計されてきた点や諸外国の縮小を前提とする再編を紹介しつつ、住民自治と自治体制度の再構築過程として捉える理論的枠組みを提示していきます。<br />
　人口縮小局面において制度的前提が、今、緊張や限界を生じさせています。<br />
　そこで機能の縮小や公共サービスの撤退を、自治体の放棄ではなく、自治の持続性を確保するための戦略的かつ倫理的選択として位置づけ、住民発意に基づき正当化され得るのかを記述します。<br />
　以上、本章では、縮退都市論、社会的イノベーション論、ならびに日本の自治体制度研究を架橋しながら、農山漁村地域を主な対象として、縮むことを前提とした自治体再編の枠組みの理論的基盤を構築します。これにより<strong>国主導の画一的縮小政策とは異なる、自治体ごとの歴史・文化・生業に根ざしたオリジナルな再編戦略の可能性</strong>を導き出したい。</p>
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		<item>
		<title>「縮重社会」で自治を再定義する(1)</title>
		<link>http://tiiki-saisei.jp/2295/</link>
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		<pubDate>Fri, 30 Jan 2026 01:17:49 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[井上]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[地域再生]]></category>

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		<description><![CDATA[最近、自分の住んでいる街で「あれ？」と思うことはありませんか？ 古くなった道路の工事がなかなか始まらなかったり、近所の公共施設がひっそりと閉鎖されたり。 いま、日本中の自治体が「人口減少」と「お金の不足」という、かつてな [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>最近、自分の住んでいる街で「あれ？」と思うことはありませんか？ 古くなった道路の工事がなかなか始まらなかったり、近所の公共施設がひっそりと閉鎖されたり。<br />
いま、日本中の自治体が「人口減少」と「お金の不足」という、かつてない二重苦に直面しています。 私たちは、これまで当たり前だった「右肩上がりの成長」から、どうやって賢く、誇りを持って縮んでいくかという「縮重社会（しゅくじゅうしゃかい）」の真っ只中にいます。<br />
特に農山村では、状況はより深刻です。 草刈りや水路の管理、お葬式の助け合い……。 そこには「住む場所」だけでなく、守るべき「暮らしの仕組み」があります。 でも、それを支える人がいなくなれば、集落は維持できません。<br />
そんなとき、多くの政策は「どうにかして存続させよう」と、無理な延命策を繰り返してきました。 でも、本当にそれでいいのでしょうか？</p>
<p>なぜ私たちは「やめる」のが苦手なのか<br />
実は、日本人にとって「自治（自分たちのことは自分たちで決める）」という感覚には、独特の歴史があります。<br />
ヨーロッパでは、自分たちの暮らしを守るために戦って勝ち取った「権利」が自治でした。 でも、日本では古くから、自治は「お上（国）」から与えられた役割、という感覚が強いのです。<br />
そのため、私たちはどこかでこう思ってしまいます。 「行政サービスは、国や市が平等に与えてくれるのが当たり前だ」<br />
だからこそ、バスの路線が廃止されたり、施設が統合されたりすると、自分たちが「切り捨てられた」とか「負けた」と感じてしまう。反対運動が起き、決断は先送りされ、結果として地域全体が共倒れになっていく……。そんな光景が全国で繰り返されています。</p>
<p>「撤退」という名の、前向きな選択<br />
私はここで、あえて「撤退」という言葉を使いたいと思います。 でも、それは決して「逃げ」や「放棄」ではありません。<br />
「何を大切にし、何を次の世代へ繋ぐために、どの機能を手放すか」<br />
それを住民自らの意思で決めること。 これこそが、本当の意味での「自治」を取り戻すプロセスではないでしょうか。<br />
これまでの専門的な議論は、「いかに効率よく街をコンパクトにするか」という地図上の数字の話ばかりでした。 でも、本当に必要なのは「誰が、どの順番で、どう納得して決めるか」という、もっと泥臭くて、血の通った話し合いのはずです。</p>
<p>自分たちの物語を、自分たちで描く<br />
国が決めた一律のルールに従う必要はありません。 その土地には、その土地だけの歴史があり、文化があり、暮らしがあります。<br />
「縮む」ことは、消え去ることではありません。 大切なものを守り続けるために、不要な重荷をそっと下ろす。 それは、私たちが尊厳を持って生き抜くための、クリエイティブな戦略です。<br />
「いつかなくなる」ことを恐れるのではなく、「どう畳んで、次に繋ぐか」。 そんな、新しい自治の物語を、皆さんと一緒に紡いでいきたいと思っています。</p>
]]></content:encoded>
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	</item>
		<item>
		<title>農村自衛隊に思う</title>
		<link>http://tiiki-saisei.jp/2292/</link>
		<comments>http://tiiki-saisei.jp/2292/#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 16 Jan 2026 00:43:10 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[井上]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[地域再生]]></category>

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		<description><![CDATA[私がこのタイトルを思いついたのは地域おこし協力隊制度が発動した次の年だった。 現在考えられている制度とは違うが、とにかく過疎農山村の農業農村を守るにはどうしたら良いかと考えた1つのアイデアであった。 思いついたら行動する [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>私がこのタイトルを思いついたのは地域おこし協力隊制度が発動した次の年だった。<br />
現在考えられている制度とは違うが、とにかく過疎農山村の農業農村を守るにはどうしたら良いかと考えた1つのアイデアであった。<br />
思いついたら行動する。<br />
総務省は個人を送り込む制度。農水省は団体で送り込む制度ができないか。<br />
困った地域に集団で送り込みには、基本的な農業を学ぶ必要がある。<br />
そこで目を付けたのが都道府県にある「農業大学校」であった。<br />
当時、農業大学校は定員に達していない赤字経営で農地も余っていた。<br />
自衛隊の拠点はここにしよう！<br />
自衛隊員だけで無く一般もごちゃまぜにした一個小隊(20～50人)として、分隊で派遣する。<br />
そんな感じで資料作成をして、意気揚々と農村政策に持参し、当時の課長に提案した。<br />
だが「自衛隊って言葉が引っかかる」の一言で、中身を吟味せず日の目を見ることがなかった。<br />
そんな没ネタが10年以上経過してよみがえるようだ。</p>
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		<title>真よみがえれ廃校(8)－未利用廃校を活かしたい</title>
		<link>http://tiiki-saisei.jp/2288/</link>
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		<pubDate>Tue, 25 Nov 2025 00:21:21 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[井上]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[廃校活用]]></category>

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		<description><![CDATA[柳田國男翁は「昔の良いことの消失は仕方ない。しかし消失したという意識は必要である。次に、それは消えて良いものか、消えて悪いものなら、その代わりはできているか」と、大石伍一に語った。 　いま柳田翁に問われれば、答えは「否」 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>柳田國男翁は「昔の良いことの消失は仕方ない。しかし消失したという意識は必要である。次に、それは消えて良いものか、消えて悪いものなら、その代わりはできているか」と、大石伍一に語った。<br />
　いま柳田翁に問われれば、答えは「否」。地域が失われたら元に戻らないし、代わりはない。<br />
　柳田翁は「昔の良いことの消失は仕方ない」と言うが、消えて良いことは古い因習と地区にしか理解できない硬直化した常識である。<br />
　学校は地域の誇りであり、誇りが消失することは地域そのものを失う。<br />
今こそ住民と行政が寄り添い、廃校を拠点に地域を再起動することが急務だ。<br />
田舎の閉鎖性が今、ここで問われていると言っても過言ではない。<br />
<strong>■地域をリデザインし、再生する足がかりを創る</strong><br />
旧校舎を地域の拠り所として存続させることは、そのコミュニティのギリギリの誇りを保つシンボルであることを忘れてはいけない。<br />
ゆえに廃校となった施設を放置して、廃墟にしてはいけない。<br />
いま起こりつつある事態の重大性を理解し、それに対して適切な対策を行えるかどうかが、地域の未来を左右する。<br />
そのためにはバーンアウトした住民に新たな燃料を投入することが大切となる。<br />
学校を多機能な拠点として活用したり、地域の子育て世代と高齢者との交流の場にする、またボランティアや企業の協力を得て学校の運営を支えるなど、地域にとって貴重な拠点として存続させるために、地域住民の協力や創意工夫による取り組みが求められる。<br />
そのためには学校区の住民意識を変えることが重要だ。<br />
廃校活用を自分事として考えられる方向に導かないといけない。各地で行っているミーティングやワークショップだけでなく、様々なアプローチを組み合わせて企画することが重要となる。<br />
　その際には、特に地域リーダーや地域の有志が、廃校活用に対するリーダーシップを発揮することが重要だ。<br />
地域住民に対して廃校活用の意義を情熱的に訴え、活動参加を呼びかけることで、住民が自分事として捉えるきっかけを与えるからだ。<br />
　だが地域リーダーの不在が顕著となっていることも大きな課題である。<br />
行政だけで完全にコントロールすることは難しい。そうした学校区ではぜひ外部アドバイザーの活用を図ることも選択肢だ。<br />
　まずは長年、廃校活用の調査・指導から、廃校を有効に活用することの重要性やメリットを啓発する活動を行っている都市農山漁村交流活性化機構に相談すると良いだろう。<br />
<strong>■「学びの土壌」づくりで、知恵のシェアリングをしよう</strong><a href="http://tiiki-saisei.jp/wp/wp-content/uploads/2025/11/IMG_1991.jpg" rel="lightbox[2288]"><img src="http://tiiki-saisei.jp/wp/wp-content/uploads/2025/11/IMG_1991-300x225.jpg" alt="IMG_1991" width="300" height="225" class="alignnone size-medium wp-image-2289" /></a><br />
地域課題の克服には、従来施策の延長線ではなく未来に向けた｢新たな紡ぎ手｣が必要だ。<br />
その紡ぎ手を経済観念とは無縁であった廃校で、様々な勉強会を実施し若者を育むことができれば地域の最強の学校となるはずだ。<br />
その活動環境を整えることは行政の役割だ。<br />
集落や地域でたった一人しか知らない資源は、いつしか無くなる恐れがある。特に高齢者の有する歴史文化やノウハウなどの様々な知恵をアーカイブすることは重要なのだ。<br />
地域には地場の技術力から、環境、暮らし、文化等の社会関係資本・文化資本の素晴らしい財が存在している。<br />
原石を洗い出し磨きを掛け、多様な主体と連携することで地域内投資を誘発し、さらに外部の投資意欲を誘引できれば、技術力のみでなく、様々な職能において人材の確保を促し、地域の人財力が向上する。</p>
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		<title>真よみがえれ廃校（7）―廃校活用の第一歩</title>
		<link>http://tiiki-saisei.jp/2285/</link>
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		<pubDate>Sun, 23 Nov 2025 03:25:13 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[井上]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[廃校活用]]></category>

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		<description><![CDATA[■廃校活用「基本のキ」 地域活性化を名目に、戦略性に欠ける華美な施設を新設する時代はすでに終わった。 しかし廃校活用には地域ごとに事情が異なるため、唯一の“正解”は存在しない。 先人たちは地区の将来と持続的な繁栄を願い、 [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>■廃校活用「基本のキ」<br />
地域活性化を名目に、戦略性に欠ける華美な施設を新設する時代はすでに終わった。<br />
しかし廃校活用には地域ごとに事情が異なるため、唯一の“正解”は存在しない。<br />
先人たちは地区の将来と持続的な繁栄を願い、地域で最も良い場所を選んで学校を建てた。<br />
ゆえに、たとえ廃校となったとしても自治体の中心核に存在するため、可能性は広く取り組みやすいはずだ。<br />
「大事だから守りたい」だけでは続かない。<br />
廃校施設を持続的に維持するためには、一定の収益確保も欠かせない。<br />
行政の補助に依存しない自己財源の確保こそ、地域の資産を自らの意思で使いこなす力につながる。<br />
まず重要なのは、地区住民が自然と立ち寄れる場づくりである。<br />
集会所、サロン、カフェなど、地域の人が日常的に足を運びたくなる拠点を整えることが第一歩となる。地域の大人や子どもが集い、学び、交流する「地域の語り場・学び舎」としての役割を中心に据えるべきだ。<br />
外来者をターゲットにした立寄施設としての収入は余録と考えることが望ましい。<br />
この点で行政には、廃校を教育目的にしか使えない「教育財産」から、用途に自由度のある「普通財産」へと切り替える（議会の議決が必要）ことが求められる。<br />
また、地元団体などに指定管理を委ねるのであれば、施設設置条例の変更が必要だ。<br />
実際には、貸館時代の利用制限や低廉すぎる料金体系を条例のまま残し、指定管理者が活用に苦しむ例が後を絶たない。<br />
民間に準じた経営を求めるなら、収益を生み出せる自由度を付与することは不可欠である。<br />
行政が面倒を避けたり、議会の反発を懸念したりする事情もあるのだろうが、廃校にした責任を行政自身が負う姿勢を示さなければならない。<br />
廃校とは、ただ施設を閉じることではなく、その後の地域の未来に向け、行政も住民も“腹を括る”ことを意味する。<br />
特に、指定管理とするならば、最大限の自由度をもって地域へ託すことを強く推奨したい。<br />
■地域を再生する拠点としての廃校活用<br />
廃校に至るまでの過程では、学校区内で様々な葛藤があったことは想像に難くない。<br />
だが「ふるさとの暮らし」を次世代へつなぐため、行政任せにせず、学校区の住民こそ主体的に考える必要がある。<br />
自治体はどこも職員をギリギリまで削減しており、そこへ政府から突然降ってくる業務が重なって、日々の仕事だけで手一杯になっている。<br />
この状況では、新しい企画に時間を割く余裕は乏しく、若手職員の学びの機会も奪われがちだ。<br />
幹部職員が新規事業を嫌がるのは、この“リソース不足”の現実があるからだ。<br />
さらに、内向きのオーバーコンプライアンスが組織を硬直化させ、若手が地域のために挑戦しようという意欲をそぎ落としている。<br />
とはいえ、自治体職員が住民生活を支え育む使命を忘れてはならない。<br />
この行政の“三すくみ”の構造は、容易には変わらない。<br />
だからこそ、学校区の住民自身が地域の暮らしを守り、未来を創る主体となる必要がある。<br />
私は常々、「健康な地域には欠かせない3つの健康要素」（図参照）を提示しているが、住民生活はこの3つの重なりの中にある。<br />
いずれかが欠ければ地域は不健康となり、三つの輪そのものが縮むと「過疎・高齢化」という形で地域の病巣が表面化する。<br />
地方では雇用の減少に伴い若者が流出し、農山漁村では従来の生業だけでは暮らせなくなっている。<br />
人口減少によるコミュニティ機能の低下、熊の出没や風水害など災害レベルのリスク増大。<br />
地域が抱える課題は日常生活の安心・安全を揺るがすほど深刻だ。<br />
こうした中で、廃校の再利用は、地域コミュニティが次へ進むための貴重なチャンスとなる。<br />
廃校を「地域を再デザインし、再生する足がかり」として位置づける。<br />
それは、ローカルな“共創拠点”＝イノベーション・コモンズをつくることであり、いまこそ地域に最も求められている役割といえる。<br />
<a href="http://tiiki-saisei.jp/wp/wp-content/uploads/2025/11/c5f50a2606d5034dd14000b93ebecc30.jpg" rel="lightbox[2285]"><img src="http://tiiki-saisei.jp/wp/wp-content/uploads/2025/11/c5f50a2606d5034dd14000b93ebecc30-300x167.jpg" alt="廃校のステップ" width="300" height="167" class="alignnone size-medium wp-image-2286" /></a></p>
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		<title>真よみがえれ廃校(6)―廃校は他人ごとではない</title>
		<link>http://tiiki-saisei.jp/2282/</link>
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		<pubDate>Fri, 21 Nov 2025 02:04:49 +0000</pubDate>
		<dc:creator><![CDATA[井上]]></dc:creator>
				<category><![CDATA[廃校活用]]></category>

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		<description><![CDATA[日本の公財政教育支出は、GDP比で約3.0％（2021年度）。 OECD平均の約4.3％を大きく下回り、加盟38か国中下から2番目という低水準にある。 高市内閣では教育予算を「防衛予算と並ぶ最重要政策」と位置づけるものの [&#8230;]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[<p>日本の公財政教育支出は、GDP比で約3.0％（2021年度）。<br />
OECD平均の約4.3％を大きく下回り、加盟38か国中下から2番目という低水準にある。<br />
高市内閣では教育予算を「防衛予算と並ぶ最重要政策」と位置づけるものの、肝心の「新たな財源」は見通せない。<br />
これほど教育投資が薄いままで、日本は本当に少子化を止め、子育て世代に未来を示せるのだろうか。<br />
<strong>■小規模化が進む学校、そして国が迫る統廃合</strong><br />
文科省の2024年度調査では、小学校の約4割、中学校の約5割が、国の定める標準規模（12～18学級）を満たしていない。<br />
1学年1学級以下に相当する小学校6学級以下、中学校3学級以下は、「統廃合の速やかな検討」を自治体に求められている。<br />
地方創生1.0では、適正規模化が明確に打ち出される一方、かつて重視された小規模校の活性化や休校の再開支援は後景に退いた。<br />
「小さな拠点づくり」の名のもと、経済活動や公共サービスを中心部に集約する政策が優先され、結果として学校統廃合は一気に加速している。<br />
しかし、統合後に新増築すれば平均20億円以上、既存施設利用でも600万円程度は必要だ。<br />
通学範囲が広がればスクールバスの導入が避けられず、購入費だけで平均1800万円、加えて運転手の確保という新たな課題も生まれる。<br />
費用だけが問題ではない。<br />
学校区住民の反対で統廃合が長年進まないケースも少なくない。利害関係の薄い他地区住民からすれば「合理化を妨げるわがまま」と映るかもしれないが、これは迷惑施設の建設反対や基地問題と構造が同じである。<br />
公益か、地区民益か。<br />
その緊張関係の中で揺れているのが、いまの学校統廃合だ。<br />
<strong>■財政逼迫のなかで、廃校は“重荷”として扱われる</strong><br />
全国の自治体財政は逼迫し、効率化は待ったなしだ。<br />
「いっそ校舎は取り壊して土地を売却したほうが得策」<br />
「活用に財源を投じる余裕などない」<br />
こう考える行政が多いのは自然なことだ。<br />
だが「財源がないから学校を統合する」という判断は、裏返せば「この地区には住む価値がない」と行政自身が宣告するに等しい。<br />
それは地域衰退を決定づけ、消滅へと近づける政策であることを、私たちはもっと深刻に受け止めるべきだ。<br />
私はこれまで、学校という地域の象徴が消え、拠り所を失った地域が急速に衰退していく光景をいくつも見てきた。<br />
しかし、その一因は学校区の住民自身にもある。<br />
「こんな所にいても仕事がない。外に出て大企業に就職しなさい」<br />
そう言って地元から若者を送り出してきたのは、私たち自身ではないか。<br />
地域や生業に誇りを持てず、未来を託せなかったこと。<br />
その積み重ねこそが、今日の少子高齢化の根底にある。<br />
本当に学校を残したいなら、子どもや孫を“地域に戻す”努力が必要なのだ。<br />
<strong>■廃校は「地域資源」。だが行政任せでは限界がきている</strong><br />
現在、活用されている廃校の75％以上は自治体が主体だ。<br />
ノスタルジーで眺めるだけなら費用はかからないが、建物を残す限り維持費は発生する。<br />
財政がギリギリの自治体では、これ以上の負担は難しい。<br />
にもかかわらず、行政が「地元で運営を」と呼びかけると、「自分たちには無理だ」と尻込みしてしまう地域も少なくない。<br />
確かに、担い手不足は深刻だ。少ない若者に複数の役が集中し、自治活動の維持すら難しい地区が増えている。<br />
廃校活用で最大の課題は「運営者がいない」点にある。<br />
だが、廃校活用の本質は学校区コミュニティの再生と次世代の確保である。<br />
単なる保存運動ではなく、「自分たちの地域は自分たちで守る」という覚悟が求められる。<br />
できない理由を探すのではなく、地域で考え、共有し、手を挙げ、行動することが未来を開く。<br />
過疎と高齢化が進む今こそ、福祉や防災も含めて“地区まるごと家族”となる発想が必要だ。<br />
廃校は、その拠点になり得る。<br />
廃校は、行政の失策でも国の制度のせいでもない。<br />
私たちの選択と、地域の生き方の結果でもある。<br />
だからこそ、廃校は私たち自身が活かすしかない。<br />
地域が自ら動き、自ら未来を紡ぐ。<br />
その覚悟こそが、廃校を「負債」から「資源」へと変える第一歩なのだ。<br />
<a href="http://tiiki-saisei.jp/wp/wp-content/uploads/2025/11/d651e81c71501bc40d08602248391b88a0bf0d74.70.9.9.3.jpeg" rel="lightbox[2282]"><img src="http://tiiki-saisei.jp/wp/wp-content/uploads/2025/11/d651e81c71501bc40d08602248391b88a0bf0d74.70.9.9.3-300x169.jpeg" alt="飯田市木沢小学校" width="300" height="169" class="alignnone size-medium wp-image-2283" /></a></p>
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