厚生労働省委託事業の「はまだ人材育成セミナー」で、最終年の本年は「農山漁村ツーリズム起業&経営力アップセミナー」を実施することとなり、そのセミナー総体のコーディネートをお受けすることになる。
8/17は現場視察を兼ねてセミナー実施の事前打ち合わせに浜田市に向かう。
広島まで、この事業を担当する弥栄支所産業課岡橋主任迎えにきていただき、浜田市入り。
午後の打ち合わせ前に浜田市で唯一の茶農家「ふれあい農場しまね」の視察。来週から広島の小学生を受け入れる拠点農家である。
本年度の「ふるさと子ども夢学校」事業で選定されていないが、こちらの佐々木さんは古くから小学生の受入を行っており、集団宿泊50人は十分に可能な施設を有している。(写真)
「ふれあい農場しまね」は合宿研修ができる施設を有しており、佐々木さんの受入に対する考え方や地域に対する思いは、法人としての経営を考えつつ交流事業もきちんとしており、受入最適地のひとつになると感じた。
残
念なのは、佐々木さんの他に地域で農家の受入体制が無いこと。これから仲間を集めることが大きな課題であるが、地域づくりで周りと協働するスタンスを保っ
ているので大丈夫であろう。
来てみんさい浜田へ(1)?浜田市三隅町?
事業の打ち合わせ後、石正美術館で西田清久市議会議員が合流し、浜田市三隅町の「はりも山公園」にある展望台に上がる。やはり来週からの小学生の漁業体験を受け入れる地区である。田浦海岸が一望できる展望台は、西田さんのグループが材木を一本一本、山まで運び上げ手作りしたものだ。
公園周辺の植栽や他の施設もほとんど手作りであり、住民の力やまとまりの良さを感じた。地元が汗をどれほど流したかで集落や地区の活性化に違いがでる。住民との協働と行政は気軽に言うが、実際は地元の行動があって行政が後付するか後乗りする。首長の強烈な個性と潤沢な財政を背景に持つ大都市ならば行政主導で牽引できるだろうが、地方財政が逼迫している中で陳情や要望だけで行政は動かない。むしろ動いてしまう行政は、用心した方が良いと思う。
三隅は「チーム三隅」と言えるだろう。料理の方法ひとつで様々なプログラム展開ができる自然と歴史と文化。それを具現化できる人材がいることは地域再生の要となる。
後は暮らしとしっかり結びつけた体験メニューで、実践の積み重ねによるノウハウの蓄積とネットワーク。コーディネーターの育成ができれば申し分ない。