宿泊は農林漁家民宿おかあさん百選の「北の勢堂」山口かおるさんのところでした。
道志村は山梨県と神奈川県の県境で、横浜の水源地です。
古来より道志七里と言われる細長い村で、国道413号(道志みち)が中央を走り、隣に山中湖町という観光地があります。
道志村は通過交通の地で滞在が少ないことが課題です。
林野率80%を越え、V字型の谷間に点在する家々、元々林業を生業とした村は、観光でも今ひとつ先が見えない状況の上、住民が誇りとしなければならない山は、40%近く横浜市が水源地として明治以降に取得しており、水さえ自由にならないなど、ジレンマを抱えていました。
高校もない雇用も少ないために中学を卒業すると、他市へ若者は出て高齢化が進んでいるようでした。
横浜市との飛び地合併も模索したものの成立せず、自立の道を探ることになり山村の抱える苦悩は大きなものでした。
今回は観光協会からの依頼(事務局長はIターン者)で地域づくりの基礎から、講義をしてきました。
現地踏査も若干しましたが、観光は個々の点に終始している姿が見えました。
子ども農山漁村交流プロジェクトのモデル地域に選定され、横浜から数校が訪れていますが、まだ資源の有効活用がされておらず、これからもう一度、地域の宝探しを住民の方々が自分たちで動くことが大切ですと話してきました。
「北の勢堂」
百選に選定されてから問い合わせが増加しています。食事を茅葺きのいろり部屋でいただきました。
こちらの話はあらためて