最近、テレビキー局で「塩イカ」の取材があり、人気番組で放送された。
南信州は山の中で「海」が無いにもかかわらず、イカという食材が伝統食材になっている。
塩イカは昔は、まさに塩にまみれた状態で店頭に並んでいたが、最近は塩分濃度は高いものの袋入りで塩も表面には見えない。
塩イカの食し方は、まず、湯で塩抜きをして、その後に様々な調理を施すのですが、メジャー(管内だけ)なものは、酢の物(キュウリ・ワカメ・塩イカ)かな。
その取材中に、ディレクターが市役所食堂で、次の不思議な食べ物を見つけて再度、収録に訪れた。
それは「おでん」にかける「ネギタレ」です。
この当たりに住む人にとって、格段、不思議でも何でもないものですが、たしかに隣の市に行けば知らないモノ。
飯田下伊那では「おでん」にかけて食べるのは通常ですが、スローフードなんて思ってもいない。東京から来たディレクターにとっては「宝物」を見つけた訳ですが。
地域資源がないと嘆く前に、身近な食を見つめることが大事ですね。前にも「蚕のさなぎ」。こちらでは「ひび」と言うのですが、それを食べると高齢者がいつまでも元気と放送された途端に、役所の電話が鳴りっぱなしなんてこともありました。