1986年(昭和61)、国土地理院が実施した諏訪湖の湖底地形調査で、一辺が25mとされる菱形の物体が発見されたと大騒ぎになった。
諏訪湖に武田信玄の水中墓がある。ピラミッドがあると数々の説が出るなど、昭和の諏訪湖大騒動を覚えているのは、もう高齢者だけだろう。
その後10数年にわたり、ソナー探査により湖底で発見された物体を信州大学や読売新聞、日テレが調査し「謎の菱形は湖底の窪地の影」との幕引きをしたが、「真実はこれだ」と誰もが納得する結論は出ず自然の成せる技で済ませて終わりとは今もモヤモヤ感がある。
信玄の水中墓説には根拠がある。信玄は生前、自分が死んだら具足を付けて諏訪湖に沈めよと指示していたからだ。調査時では長さ25cm、大きさ15cm大の文字らしきものが書かれた石や桔梗の紋のお椀が1個発見されているし、3〜4mの穴があることが確認されている。
ピラミッド説はかなりの妄想系だが、長野県内にはピラミッドだと大騒ぎされメディアも訪れた「皆神山」(長野市松代)がある。諏訪湖の菱形はきちんと東西南北を指していることから再度、調査して見てはどうだろう。
私も妄想してみた。この菱形物体はUFOではないだろうかと。縄文時代に地球にやってきたエイリアンは守屋山に降り立った。天から下ったわけだ。この前時代当たりで、超巨大地震があったかもしれない。エイリアンは諏訪湖にUFOを沈め、大地の割れを防いだ。もちろん縄文人には理解できないため、自分たちが信仰する龍神や石神として崇めた。なんてどうだろう。
ピラミッドそのものも空を飛ぶ母船だったかもしれない。
物事を常識(何が常識か?)の範疇で捉えると、答えも常識の範囲内となる。とかく専門家はその「檻」から出られない。私のような門外漢が「そんなアホな!」と言うことも正解かもしれない。しかし「正解」が住民にとって「正しい」とは言えないので、現場では、より注意して思考し実践していくことが重要だ。
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諏訪湖の龍神は「白龍」である。古代中国では、天上界の皇帝である天帝に仕えていた。
白龍=西方と土着する文化3で書いたが、中国から見た西方は玄奘三蔵が訪れたところか、さらにトルコまで視野に入れて良いだろう。
ヨーロッパではドラゴン(龍)は、恐ろしい悪魔のように捉えられている。「指輪物語」でも「ゲーム・オブ・スローンズ」でも人類?の敵だ。「ハリーポッター」でも大蛇は敵であり徹底的に嫌われている。かたやアジアではインドの牛以外、中国やその影響を受けた日本では、龍は王の象徴であり神である。ただし日本でも牛を祀る神社は北野天満宮を始め、八坂神社や祇園神社などがあり、撫牛(なでうし)信仰が息づいている。
「物部氏」と「秦氏」は古代から権力争いをしていた。この「牛」・「牛頭天王」の信仰は、出雲の「龍神」に対抗した「秦氏」が持ち込んだと考えれば良い。
ところが神仏習合で素戔嗚と牛頭天王が一緒にされてしまった。国がやることって、昔からデタラメだったわけだ。
酷いのは天神様だ。菅原道真が丑年生まれとか、白い牛の夢を見た、牛に命を救われたなどの伝説を創作して牛を信仰の対象にしちゃったんだから。
秦氏はイスラエル出身とも言われる。モーゼの十戒でイスラエルの民が、神に似せて「牛の偶像」を創り崇めたことで神の怒りを買った。モーゼも偶像崇拝は大罪としていたが、日本では堂々と寝そべっている(笑)
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アラハバキ神は長髄彦なのだろうか?
アソベ族で、その後にツボケ族はインドの「ナーガ族」とも言われる。ナーガは「蛇神」だ。
アソベ族やツボケ族が長髄彦一族と混血して同化していく中で、ツボケ族の「石神」と「龍神」の古代宗教も合体同化していく先で、アラハバキ神が生まれたと言った方が良いかも知れない。