一覧たび談

いじめ問題は教育環境問題

 数年前に教育現場が崩壊する前に手を打とうといくつかの提案をしたが、現場はさらに酷くなっている。昨今のイジメ問題は氷山の一角である。教師が忙しい。余裕がないのは理解できる。
とかくスケープゴードとされた「ゆとり教育」は、今は行っていないにもかかわらず・・・。

教育学部を持つ大学と教授の質も旧態然としていたいる。内向きの教育で保守的だと感じる。
大学では今、教師の卵たちに何を教えているだろう。現場で黒板の使い方すら知らない先生が増えている実態を見れば明らかだ。

武道の必修化では子どもたちの安全対策が万全でない。ヒップホップに至っては、どこかの回し者かと勘ぐりたくなる。とにかく現場の「ゆとり」がないのに教育の大本がフラフラ。
政治が悪い・文部科学省が駄目だと言ってしまえばそれまで。
もう自分たちの子どもは自分で守ってやらなければいけない。
そもそも今、学校に行く意味はなんだろう?
発達の遅れている子や気の小さな子、自分をうまく表現できない子は学校では「いじめ」の標的となる。勉強だけなら塾だけ専念させれば良いが、学校は社会性を身につける良い場所のはず。
しかし今は、悪い卑しい大人の社会性を身につけるところになってしまった。

■教師が子どものシグナルをキャッチする能力が落ちている
なぜ子どもを看取る力が落ちているか。
○ひとつは忙しくて子どもと向き合う時間が少なくなっていること。解決策はいくつかある。

■旧態然とした教育現場の改革だ
・教育改革により教師一人に対する負荷が増えながら、昔からの慣習を削っていないこと。無駄な研究授業やイベントが多いこと。クラス会計などの雑務が多いこと。これらを改善することで時間はできる。
・雑務を扱う学校職員(複数校を行き来する)を設置するだけで、教師の負担は減る。

■教師の資質・経験不足が大きな課題
・受験競争のみで過ごしてきて大学を出ていきなり指導する立場になることが間違い。1年と言わず数年間の民間研修をすべき。常識すら知らない学生に子どもたちの人生や性格を多様な目で見ることは困難である。
・教師は数年で異動する。教師は地元や子どもを見るのではなく、都道府県の教育委員会や最近特にレベルの下がった校長の顔色をうかがっている。

■教師は市町村採用にするべきである。
地元を知らない教師に地元教育はできない。郷土愛のない教師が子どもたちに教えられないから地元を離れ帰らない子どもを作ることになる。
タイの山村では学校に出すと地元に帰らない子どもになるから自分たちで地域の子どもを教育しようと実践している

まだいろいろ言いたいことはあるが、これにて反論を待ちたい

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コメント / トラックバック1件

  1. かんちゃ より:

    いま山本小学校のPTAの取り組み「キッズ山本大作戦」ー山本全てがPTAーの理念を読んでいました。
    その一部分に、フランス人の詩人アンドレ・ブルトンがニューヨークで生活をしていた時、毎朝通る道の片隅にいつも一人の物乞いの話がありました。真っ黒なサングラスをかけ首から札をかけていて、それには「私は目がみえません」と書かれていたが、前のアルミの椀はいつも空でした。
    不憫に思いアンドレは札を書き換えてあげたそうです。するとアルミの椀にはコインがあふれるようになり通る人も物乞いにやさしい言葉をかけるようになったそうです。彼の書いた言葉は「間もなく春がやってきます。でも、私にはそれを見ることができません」。
    事実を論理的に述べても人は動かない中の一節です。山本小学校では自ら「何かをしたい」「してあげたい」を劇で取り組むようです。

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