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中山間地域の高齢者が食の命綱

 日本国土の耕地面積は約4,830,000haあります。しかし大型機械で農作業ができる平野部は6割で、残り4割の2,028,000haは生産コストがかかる中山間地域で行われています。さらに日本人の食の欧米化で肉や乳製品を食することが顕著になっていますが、この畜産の拠点も中山間地域が主力なのです。世界の先進国でもっとも低い食糧自給率の日本は、生産力が低く競争力が無い中山間地域に頼って食料が生産されているのです。
 その大事な中山間地域農業の担い手の約半分は65歳以上の高齢者です。そして少子化が進み担い手が不足しています。ということは即ち、日本の食糧事情はさらに悪化するわけですね。これは食糧の多くを海外に依存する日本に飢餓時代が突然、襲ってくる可能性が大きいといえます。
対策は政府がやってくれると目を背けて、そのときが来るのを漫然と待つのか、それとも自ら動くのか。TPPの賛成反対騒ぎも良いですが、自分たちの食べるものが無くなる日が目の前に迫っていることを忘れないで欲しいと思います。

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