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改めて地域再生を考える2

知らないことは幸せか
総務省が公表した2025年国勢調査の速報値によれば、日本の人口は前回調査(2020年)から309万6575人減少しました。
人口減少は、もう一時的な現象ではありません。完全に常態化しています。
それなのに、政府のさまざまな政策はほとんど効いていない。
東京圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)の人口は3698.6万人。全国の30.1%です。
日本全体では人が減っているのに、東京への一極集中はむしろ加速している。
これが今の現実です。
メディアは「日本の人口減少が止まらない」と騒ぎます。けれど東京圏に住む人たちには、その危機感はほとんど届かないでしょう。
生活が成り立っている場所にいる人ほど、地方の崩壊は「どこかよその話」に見えるからです。
徳川家康が言ったとされる「生かさず殺さず」は江戸時代の農政を表す言葉として知られています。
重い負担を課しながらも、一揆を起こすほどには追い詰めない。ぎりぎり生かして、従わせる。
この構図、今の地方政策とあまりにも似ていませんか。
「どこに住んでいても、同じような行政サービスが受けられる」
もしそんなふうに思っているなら、それは幻想です。
現実は違います。
すでに地域によって、守られるものも、切り捨てられるものも違ってきているのです。
それでも多くの人は、自分の暮らす地域がどこまで弱っているのかに無関心です。
知らないから「まだ大丈夫」とか、知らないから、「これでいい」と思ってしまう。
そうです。
知らないことは、ある意味では幸せかもしれません。
でもそれは、問題が存在しないからではなく、問題を直視しなくて済んでいるだけです。
先送りして、見ないふりをして、忘れたことにする。
その間にも、地域は静かに、確実に弱っていきます。
このままなら、弱小自治体は消えます。
集落も消えます。店がなくなる。学校がなくなる。働く場がなくなる。支える人がいなくなる。守る仕組みもなくなる。最後には、「住み続ける」という当たり前そのものが成立しなくなります。
それでも国が何とかしてくれる。行政が守ってくれる、誰かが助けてくれると思いますか。そのうち誰かが動いてくれるなどという期待だけでは、地域は残りません。
待っていても、誰も助けてはくれないのです。
本当に必要なときには、もう手遅れかもしれません。
だからこそ、まず自分の住む地域を知るべきです。
どんな問題を抱えているのか。何が失われつつあるのか。何がまだ残っているのか。
どんな魅力があり、どんな可能性があるのか。
それを知って欲しい。
理解したら、周りの人に伝えてください。共有してください。そして、行動してください。
大きなことでなくていい。無関心をやめること。現実を知ること。声に出すこと。
地域のことを自分ごととして語ること。
その一歩がなければ、何も始まりません。
地域の未来は、誰かが与えてくれるものではありません。
そこに住む人が守ろうとしなければ、消えていくだけです。
危機は、もう目の前にあります。
気づいた人から動くしかない。
今、動かなければ、本当に何も残らなくなります。

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