トンネルを抜けるとそこは雪国だった【川端康成「雪国」】
ということで、新潟県に来ています。日中は曇りから夕方に雨、今は雪になっています。
昔から雪の便りとともに、なぜか雪国からの依頼が増えるのです。
今週はこのあと、宮城県の石巻で少しは暖かいのかなあとも思っていますが…
今日明日と北陸農政局の依頼で、北陸ブロック教育ファーム推進協議会に出席しています。
今日は上越市立明治小学校にお邪魔し、明治小学校と大島小学校の5年生が交流しながら一年間の米づくりの発表を見学させてもらいました。
題して「こめニュケーション」
子どもたちの作った米と農家の作った米をブラインドで当てる「きき米」の授業から、パワーポイントにより子どもたちが発表したのですが、私はまったく「きき米」は駄目でした。
その点、地元の人や子どもたちは「これはこの場所の味がする」と、判る人もいて、やはり長年暮らしていると地域の水や土の特性が体の中に染みついているのだと感じました。
「地産地消」と言えるエリアは、はっきり言って曖昧で、けっこう生産者やJA、行政の都合が見え隠れしています。
本当に自分の体に良い「地産地消」のエリアは、川の流域か1集落内ではないでしょうか。
生まれた時から、その土地にいる微生物と人間は共生関係にあるわけで、食物を効率よく分解して体内に取り込む微生物もその土地のものでしょう。
そう考えると今日、それぞれの地域の味を感じられたことに意味を持ち当てる必然が存在していたことになります。
この「きき米」は、地域の水や土、風土を知る良い機会であり、子どもたちに地域の良さを感じさせる「食育」になるでしょう。