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石巻、そして阿波池田

今国会で鳩山首相の演説に「命」という言葉が何度も登場しましたが、本当に命を大切にしない世の中ですね。

先週は殺人事件のあった宮城県石巻市に行っていました。そして今週は、高知県本山町に入っていますが、岡山からアンパンマン列車で有名な「南風」で、阿波池田駅に・・・

私は日中の移動でしたが、夜に殺傷事件が駅の改札口付近であったのです。

こうした世の中ですから、いつどこで危険な目に遭うか判りませんが、ニュースを見てあまりにも身近の場所ばかりだったこともあり、改めて「いのち」の軽視について考えさせられました。

地球環境の破壊により人類は多様な生命を消し去り、さらに人類そのものを脅かしています。

真の「いのち」の教育が、欠けているとしか見えない現在の教育。

バーチャル恋人でなければ付き合えないコミュニケーション能力の無い若者。

本物の食、リアルな体験が不足している結果でしょう。

長野県の教育者であった三澤勝衛(1885-1937)は、昭和初期、「体験無きところに理解はない」と断じていますが、平成の現在にもう一度、この言葉を噛みしめる必要があります。

他人の命を粗末にすることは自分の命も粗末にします。昨年も自殺者は3万人を越えてしまいました。

子どもの時期に五感を揺すぶる「ほんもの体験」をたくさんする。人の温もりを感じる体験をする。家族と共に温かな食事をするなど、できることは目の前にあります。

田舎に行けば、これらの体験は山のようにできます。

実学の地域の教育力を活かした真の体験をどう演出するか、学校と地域が協働できる環境を早急に整備すべきでしょう。

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