一覧たび談

ツーリズムは時間の消費行動

最近は全世界で人々の歩く速度がどんどん速くなっているそうだ。
世界の都市で一番早くあるのはシンガポール人で、東京は19位とのこと。
日本でもコスパ・タイパとか言う若者も相当早くなっているのだろう。
自動車や新幹線や航空機という乗り物が登場してから、旅が長距離化するなど変化している。
移動成功率50%で、失敗すると何処に送られるか判らない「どこでもドア」があったら、どのくらいの人が使用するだろうかと阿呆な妄想してしまう。
だがコロナ禍でテレワークなど座り仕事が増加しているが、人間は歩くことが原点である。
ゆえに移動しないことで様々な健康リスクが増大しているのだ。
今年は鉄道開通150周年と各社がいろいろなイベントやサービスを仕掛けている。その影響もあってか新幹線の混み具合はなかなかなもの。わたしも先日、青森に行くのに初めて立ち席を経験した。
男性が157cm、女性が145cmの平均身長であった江戸時代は歩くことが主流であった。
江戸時代の交通手段には馬や駕籠もあったが、贅沢な旅は一般庶民にはできない。
現在のマラソントップランナーは2時間ちょっとで40kmを走り抜けるが、東海道中膝栗毛の弥次さん喜多さんは伊勢まで14日(一日約40km)で歩いた。一部籠や馬も使っているが、鍛えていない庶民としては健脚だ。
新撰組となる近藤勇や土方歳三達は、文久3年2月8日に江戸を出発し、16日間で京都へ着いたと文献に残る。沖田総司は推定167~172cmとかなり大柄だが、結核を患っていた沖田でも歩いたわけだから驚きだ。
現在の成人日本人の平均身長は、男性が約171cm、女性が約158cmである。沖田総司の身長である。
今なら新幹線で2時間20分だが、弥次喜多のようなゆっくり旅はいかがだろう。
ゆっくり歩いて、その土地土地の人々と交流し暮らしを味わう。そんなヒューマンツーリズムをするのも一考だ。
がさついた世の中、人の温かさに触れる人間回復の旅はこれからの理想の旅になるはずだ。

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