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年頭雑感:風土(フード)ツーリズムへ

正月は箱根駅伝を観て過ごした方もいらっしゃるでしょう。かく言う私も駅伝を始めスポーツのテレビ観戦に明け暮れた日々でした。

年間を通じてたくさんの駅伝がある中で、ことさら箱根駅伝が注目を浴びるのか。

これは本年94回という長い歴史の中で、主催から関係者、ランナーそして走れなかった人それぞれの物語が縦に横に織りなしているからでしょう。

風土ツーリズムは地元の風土を最大限に活かす「適地適業主義」です。風土は自然・文化・生活というその地域が元々有している地域特性であり、その地域の微生態のひとつである「人」に着目した風土産業が風土ツーリズムなのです。

ゆえに「地域内の資源」へ様々な切り口からアプローチして「人」「もの」「金」を地域内循環させるシステムを構築することが大切となります。

風土ツーリズムの真の目的は、小さくとも継続・持続する新たな地域戦略であり、そのプロセスにおいて生み出される新たな地域価値に伴い、地場産業の活性化と人材育成を促すことで自立する地域社会を構築する未来戦略なのです。

そのためには地域発意によるローカリゼーション・ビジネスの創業・起業が育つかどうかにかかっています。それには当事者・実践者の意識が高くする学びが必要です。ローカルを学び実践することで、自らの地域を外部から見る目を養うと「地域の物語」が浮かび上がるでしょう。

その浮上した物語こそ地域オリジナルであり、住んでいる人々の地域に対する誇りや、豊かな文化、景観、生活風土そのものを最大の武器とするツーリズムとなるのです。

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