加藤周一が10年ほど前に朝日新聞で紹介した「現実主義のカエル」の話を青森中央大の塩谷未知氏に聞いた。以下、塩谷氏の話です
楽観主義・悲観主義・現実主義それぞれを牛乳瓶に落ちたカエルの行動になぞらえて語ったものだが、非常に面白い話しだ。さて、三匹のカエルで生き残れたのは――
牛乳瓶に落ちた楽観主義のカエルは「誰かが助けに来てくれる」とばかりに、じっと救出を待つ。そして、牛乳の中でおぼれ死んだ。
実際に人間も「大きすぎて潰せない」とばかりに、救いの手を待つ楽観主義に陥ることがある
悲観主義のカエルは、「どうせ、もがいても、頑張っても」、とじっとしている。そしてカエルと同じように牛乳の中でおぼれ死んだ。
「どうせ」と言って、もがくことなく消えていった企業や個人は多い
現実主義のカエルはもがくうちに、牛乳の乳脂肪が固まり、バターができそれを足がかりに無事脱出できた。
先行き不透明で閉そく感のある時代。そんな時代は少しでも見えている所に自力でたどり着き、違った視点で打開策を考えると局面打開に最も成功確率が高い。
?実に面白い例えですので紹介させていただきました。