函館バル街は、私の中で最近の行きたいイベントのナンバーワンでしたが、じゃらんリサーチセンターの木村女史のコーディネートでようやく実現しました。
第一報は先日書きましたが翌日、フェリーへの時間が迫っていたために、ほとんど内容が無かったと思います。
バル街が展開される西部地区は、旧市外にあたる場所で明治からの古い建築物がたくさん残っています。函館らしさと言えば、海に向かう坂道に赤レンガ倉庫、市電、函館山と教会がメジャーな観光。
春秋2回開催で今回が13回目のバルですが、参加店は昨年9月の66店が最高です。
各店でピンチョーは何が出されるか、どのように効率よく移動するか。昼から空いている店もあれば夕方から深夜まで開く店もあり、まずは好みの店を選択。なにしろ当日限りの「ふるまいサービス」から音楽ライブに今回のポスターとなっているフラメンコのステージイベントもあり、単にお店を廻って立ち飲みするだけではない楽しさがあるのです。
行く店の研究をしつつホテルから市電で「函館市地域交流まちづくりセンター」へ向かいました。
ちょうどバルの仕掛け人で深谷宏治実行委員長がいて、少し話を聞くことができました。
深谷氏はスペインバスク料理レストラン「バスク」とバルレストラン「ラ・コンチャ」のオーナーです。
「函館の市街地は地形上、コンパクトにできず拡散している。このため暮らす人はどんどん郊外へ出てしまい、いつしか旧市街が忘れ去られていった。旧市街にたくさんの古くて良い建築物が残っているが、市民もこうした資源に気がつかなくなっている。バル街の取組は、市民に街を歩いてもらって気づいてもらおうという目的を持って始めた」と深谷氏。
これだけ盛況であれば、観光客相手に毎日できないの?との質問に「目的に賛同した店も毎日、これだけのサービスをしていたら潰れる。一週間続けたら店は疲れるし市民には飽きられる。だから数日で一気に盛り上げるイベントにした。市民がターゲットで観光はその次」と答えてくれました。