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土着する(3)

土着するとは、その地に「根っこ」を張り、次世代へ種を残すことだ。
雑草で強いのは、種をたくさん作り周辺にまき散らすタイプと地下系で勢力を伸ばすタイプ、鳥、昆虫、風などを利用するタイプなど様々だ。だがどれも根強く雑草退治で毎年悩んでいる。
雑草の立場からすれば、綺麗な花を咲かせ蜜をたくさん作るとか、遠くへ飛ばせる種をたくさん作れれば、生き残るチャンスも大きくなる。
だが、基本は根っこだ。根が無いと葉は茂らないし花も咲かない。もちろん次世代の種は作れない。16-03
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地方移住が騒がれだしてから長い年月が経過した。
地域おこし協力隊の制度も長い政策となり、それなりに地方への移住者も増加した。
隊員の中には地域にしっかり根を張っている方が居れば、自己実現で花を咲かせたいと思う方もいる。残念だが早く花を咲かせたいと考えて移住した方の失敗が多い。やはり数年掛けても、その地に根を張らず、表層のコトを追いかけているためだろう。
たしかに目立たない根っこより綺麗な花の方が格好良いし評価はされやすい。
また土の下で見えないので数年では良い評価を得るには難しい。
協力隊員で地方に行く方は、入った地域で地域特性をよく見て欲しいし、行政の担当者や受入をした地区住民は、その根っこを創り出していることを見て欲しい。
土着するまでのプロセスを見て、何を目指しているかで判断願いたい。
そして根っこを張り出したら、水や肥料を適時施して欲しいと願っている。
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日本人は食べ物を探し歩くことが生きる道だったが、土を耕し植物を育て収穫するようになり土着した。土と共に生きることを選択したわけだ。
しかし今、土と共生しない人たちが現れ、さらに現実社会から仮想世界に逃れる人さえ現れた。未来はどうなっちゃうんでしょうね。
ホモデウスになるには、土にしがみついていては駄目なのかなぁ。

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