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ポスト・コロナの地方観光づくり-観光イノベーション

簡単に『常識だ』とか『常識が無い』を使用する方々に聞きたい。
それはどこの常識か、なんの常識なのかと。
だいたい「組織」の常識は「組織内」のみの常識であり、外から見れば「非常識」な事柄が散見される。
学校の非常識な校則が騒がれるが、日本はガラパゴス常識の塊と言えよう。
地方自治体も集落の自治でも、同様に「非常識」な常識がまかり通っている。
酷いのは「皆が言っている」と聞かされただけで、自分で調べたり、考えないで全員の常識と納得することだ。そもそもこの『皆』とは『誰』なのかをよく考えて見ることだ。
今回の厄災では、トップの常識バカ度を図らずも知るきっかけとなった。
地域の再起動ではこの常識が一番の足かせとなる。
ところが真面目な方に限って、この足かせにがんじがらめになっているのだ。
『常識=真面目』では、イノベーションは興らない。既存の常識を踏襲していても新しいコトは生まれない。
例えばここで使用した「イノベーション」なども日本では「技術革新」で多用されるが、本来は新しい生産方法の導入や新しい組織の創出、新しい販売市場の創出、新しい買付け先の開拓がイノベーションだ。
では観光分野ではどうだろう。
国や都道府県、そして市町村の観光統計では、一人の訪問者がダブルトリプルに数えられ、本当の実数は不明だ。
皆さんはそのデタラメ数字が正しいものとして毎年の観光客変動に一喜一憂していないだろうか。
妄想の数字だけを追いかけているうちは地方観光のイノベーションは水平線の彼方である。
そのくせトップダウンで、『私の常識』では考えられない田舎で、MICEとかインバウンドをやれとの指示や隣町でやっているから我がまちもやれなど、何でも右習えの傾向もある情けなさ。
これでは観光で地方再生など盲進の夢また夢で、前例踏襲とか旧態依然の考えを壊さないと新しいコトは生まれず観光は先細るだけである。
今は従来業務のダウンサイジングをしながら、新たな方策を練ることだ。
体験型観光も単純に全国どこでも、着物とお茶体験で集客というのは、あまりにも情けない状況だ。コロナ禍前まで主流だった中国人観光客はまだしばらくは戻らない。
大切なことは日本らしい経験の仕込みや買い物のやり方を、コト観光に昇華することではないだろうか。

■道の駅は地域のホッとステーション
京都の土産売り場などでは、訪日観光客向けの品揃えから日本人向け(特に日常使いするもの)に転換している。
国内観光客も高齢者を中心に、まだ土産文化はなくなっていない。中国人の爆買いはなくてもまだまだ土産物に金を使う習慣は健在だ。
「道の駅」を観光拠点とする整備も各地で進められているが、客の導線を無視した設計やマーケティングをしたとも思えない施設と品揃え、過度・華美な施設投資により赤字体質に陥る施設も少なくない。
拠点整備がまさに『点』の整備となっており、その背後にある素材を活かし切れていないのだ。
これからは点から面とする資源の連携が不可欠である。
もともと道の駅の目的は、道路利用者への安全で快適な道路交通環境の提供と地域振興だが、人口減少が著しい地方では複合的な拠点機能が求められるようになってきている。
特に昨今の未曾有の災害に対する高度な防災機能や広域合併や高齢化に対応して、役所の窓口から診療所、地域福祉、地元住民の足の結束点、買い物難民対策ほか様々な住民サービスを提供することが大切になのだ。
まさに道の駅を「まちのホッとステーション」とすることが重要な視点だ。
今後もこれらに加え、地域の仕事づくり、住民の寄り添う場など地域ハブとしての複合型拠点への変化が求められる。IMG_20160513_154628水戸の駅保田小学校
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