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収束後は令和型産業システムへ

昨年までSDGsを推進するぞと政治家や経営者たちも胸にバッジを付けていた。高らかに宣言したものの担当が付けろと言ったから「よう分からんけど流行だから付けとる」状態で、真に理解していたのは何人いるだろうか?
そして奇しくも見せかけの掛け声だったとコロナウイルスが暴いてしまった。
政府が旗を振った「働き方改革」も妄想の範疇で、定時に出社する旧態依然の働き方は何も変わっていなかったし、そもそもテレワークのインフラが整っていなかった。
ステイホームの緊急事態宣言で、いきなり在宅勤務やオンライン教育をせざるを得ない事態となり日本中でオタオタするばかりだ。
しかし、もうコロナ発生前の日常には戻れない。
人間の移動制限や社会的距離の確保、常にマスクをするという日常生活を余儀なくされる。
6月を待たずに政府は非常事態宣言を解除するだろう。
政府は「新しい生活様式」を打ち出し推進しているが、解除するなら最初に満員電車の出勤をなくすことが一番だ。
企業のリスク分散が必要だ。会議などはテレワークで可能と今回で分かった。まずは定時出勤をなくす。1ヶ月の労働時間でカウントし、働く時間は社員に決めさせてはどうだろう。
次に組織の機能分散だ。本社一極集中は効率良かったかも知れないが、大切なのは今回のように全ての機能が停止する前に大都市圏から脱出させる。
高額な賃貸料を払い大きなオフィスを持つのではなく、とりあえずは地方にサテライトオフィスを設置する、あるいは地方にあるシェアオフィスを活用すれば良い。それだけで固定経費も相当減らすことができるだろう。そして最後が本社移転のステップだろう。
コロナ禍でグローバリズム信仰は終わった。世界各国も経済再生で国内回帰が色濃くなってきた。
国民の暮らし方から世の中は一気に変わる。様々な消費形態に移行するし消費される中身も変わるだろう。
日本も一部国内回帰の流れもあるが、ここは腰を据えてSDGsをベースに新たな産業システムを構築することだ。

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