ノアの大洪水後、人類は同じ言葉を用いていた。そしてバビロンに「我々の名を上げよう!と天に達する塔を建てようとした。彼らは石の代わりに煉瓦、漆喰の代わりにアスファルトなど科学技術を最大に活かし高塔を作り始めた。それを見た神々は怒った。「一つの民で同じ言語を話していることがこの行いの始まりだ。我々は下り彼らの言葉を乱してやろう。彼らが互いに相手の言葉を理解できなくなるように」そして神々は、それまで一つであった人間の言葉を混乱させて互いに通じないようにした。そのため人々は工事を中止し、各地に散ったという。「創世記」11章1-9節
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世界中に大混乱を起こしているコロナウイルスの猛威が止まらない。
世界はグルーバルの名の元に、科学技術の向上でインターネットやサプライチェーンほか様々な関係性で繋がった。
人々の距離もどんどん交流し近づいていった。そこにコロナ禍が襲ったのだ。
世界各国は国を閉じ、輸出入をストップ。感染を防ぐためマスクで顔を覆い、密着しないコミュニケーション不全の世界が作り出されていく。コロナが収束しても次は飢餓が世界の問題となるだろう。
まさに神になろうとした人間を戒めたバベルの塔の再厄災と感じてしまう。