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東京五輪の聖火リレーで想念したこと

東京五輪・パラリンピックが岐路にある中、福島から聖火リレーが始まった。通常であれば全国から東京に向けて聖火リレーが繋がるのだが、コロナ渦の影響でそもそも五輪自体の中止、延期が囁かれる今、どのようなことになるだろうか?
私はこの聖火リレーを見て、恐縮だがまったく違うことを想念していた。
徳川幕府は江戸を日の本の中心とすべく江戸へ「ひと・もの・かね」を集めることに邁進した。
今も京都の方々は東京へ行くことを「東下り」と言うだろうが、その他の地方は東京へ「おのぼり」と言う。
政治経済から庶民の暮らしに至るまで、江戸一極集中を図った結果であり、参勤交代などはその政策で成果を上げた一つだろう。
1603年江戸幕府開闢から現在まで東京に全てを搾取される地方として位置づけられている。
地獄の業火をエネルギーとする原発も地方に施設が作られ、生み出される電力は東京のネオンの海に消費され続けている。
人が住み、移動し消費することで経済活動は活性化するが、灯りに引き寄せられる虫のごとく若者が東京へ出て行ったことで、人の再生産が弱体化した。
なぜか集められる聖火がリンクしてしまう。
コロナ騒動で日本の経済システムが崩壊しつつある。大都市の危うさは増している。
かつてはその大都市を救ってきた地方も疲弊しており救えない。
このようなときに地震でも来たら日本沈没だと思って書いていたら・・・本物の地震が来た。
地元で震度3程度だから被害もなく悪夢とならずに済んだことは幸甚である。

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