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鳴子の米プロジェクト総合プロデューサー

宮城県大崎市(旧鳴子町)に「鳴子の米プロジェクト総合プロデューサー」として入っている結城登美雄さんは西の吉本、東の結城といわれる地元学の大御所である。

肩書きは民族研究家とあるが、研究でなく実践者の色合いが濃い。地元学はとにかく地元の奥深くに入り過去からの細々とした民族の血流を掘り起こし、ここに生きる意味を暮らす人たちと語り合い、具体的な実践活動に昇華させるものだ。

結城さん自身が訪ね歩いた農家は3千人を軽く超える。地元学はフィールドワークが命だからだ。住民の暮らしを支える「公務員」は、そこまでやっているだろうか。歩き聞き取りをしてこそ住民ニーズを把握できる机上の事務に追われる諸君、自戒しなければならないのでは。

「鳴子の米」の栽培現場を栽培している曽根さんに案内していただいた。曽根さんを含め、皆、70歳代の高齢者の区分される方々の笑顔が頼もしい。

そしてここには、現場に軸足を置いた大崎市職員の阿部佑樹氏がいた。完全に住民の心をつかんでいる職員がいることは市にとって大きな財産である。

鳴子の米プロジェクトは、「地域で支える米づくり」として、ようやく先が見えだしたばかりだ。結城さんは「うまくいくかどうかは分からなかった」と呟くが、高地の寒冷地帯に適した米(東北181号)の試験栽培から米の食べ方、料理の仕方、器の考え方、イベントの持ち方など随所に参考となる仕込みがあり、なおかつ地元の顔が見える。将来を見据え細心に仕込んだプロジェクトは、先を見据えない単発イベントと違い、ブレーク寸前である。

ここはちょっと定点観測をしなければならない地域だ。中央が曽根さん、島根の方々がプロジェクトの話を聞く

東北181号「鳴子の米」ほ場??飲み水にも使われる用水路の水は冷たかった。

地域にただひとり残る桶作り職人 。鳴子ツーリズムに欠かせない人材がいた 続きを読む

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コメント / トラックバック1件

  1. 農秀 より:

    田舎に活きる町職員として今何ができるか、何をすべきか、考えさせらる番組でした

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