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天心と六角堂と春草

東日本大震災後の4月、北茨城市の「六角堂」を訪れた。津波による被災で海に突き出ていた「六角堂」は基礎を残して跡形も無くなっていた。
その六角堂が再建され更に東日本復興支援映画「天心」http://eiga-tenshin.com/official/の撮影も順調のようだ。
ウディ・アレン監督が、パリを舞台に撮り上げた幻想的なラブコメディー映画「ミッドナイト・イン・パリ」では、1920年代のパリに主人公がタイムスリップして、ヘミングウェイやピカソ、コーギャン、マネ、モネらと交遊する物語だが、岡倉天心の活躍した明治にスリップするのも面白そうだ。
文明開化そして富国強兵の時代。柳田國男や折口信夫、南方隈楠が民俗学で喧々囂々と論じたサロンや岡倉天心と饗庭篁村・幸堂得知・森田思軒といった「根岸党」というグループの会合、尾崎紅葉・幸田露伴・森鴎外などの文人や画人、弟子の横山大観、下村観山、菱田春草らとの会合の場に同席したいだけなのだが。いずれ文化度の高い人間たちが寄り添うように集まっている場を創造しただけで心が躍る。
さて天心の弟子である菱田春草は映画にも登場するが飯田市出身の画家だ。朦朧体という独自の画風を完成させた。天心が東京美術学校を追われたとき春草も行動を共にし、日本美術院の創設に参加。日本美術院が件の五浦へ移転したとき春草も同地へ移住した。
ちなみに飯田市美術館には代表作「菊慈童」を始め、春草の絵を収蔵している。

茨城大学五浦美術文化研究所http://rokkakudo.izura.ibaraki.ac.jp/

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