1968年3月27日、日本のジャーナリズムが殺された。
TBSの人気ニュース番組であった「ニュースコープ」
まだモノクロテレビの時代で、東京タワーの空撮から入るイントロであったことをおぼろげながら覚えている。
この番組のキャスターは「田 英夫」さんで、当時は国民に対して相当な影響力をあったのだろう。
57年前はベトナム戦争で米軍がナパーム弾を雨のように降らす北爆が行われていた。
その取材を敢行し一週間にわたり放送。
まさに真実を伝えたわけで、報道のTBSと言われるゆえんだ。
しかし、これが自民党の番組介入のきっかけとなった。
TBSに対する「放送免許取消の示唆」である。
TBS上層部はこれに屈してしまった。
その後も自民党は報道機関、特に放送に対して様々なクレームを付けてきた。
選挙のたびに「放送法4条」などを持ち出し、放送機関を縛る。
もはや第二次大戦前夜か現在の中国のような状況だ。
今回の選挙でも政党のための政治的公平という「呪い」のような言葉がマスコミを縮み上がらせている。
このためSNSのフェイクが蔓延している。
大手メディアも放送免許取消が怖いなら、自分たちが持っているネットメディアを最大限活用して報道すれば良い。
今日が投票日で遅いかもしれないが次回選挙では、気高いジャーナリズム精神を発揮してもらいたいものだ。
けっして「皆さんさようなら」と国民を捨てないで欲しい。

