一覧たび談

日本に鉄腕アトムの未来はあるか

中国で4月13日に世界初となる人型ロボットによるハーフマラソン大会「ロボットオリンピック」を開催すると発表したが結果はどうだろう。
これで思い出したのが、鉄腕アトムの「地上最大のロボット編」だ。
子どもの頃に絶対的に強いと思っていたアトムがプルートゥに一度負け、天馬博士に100万馬力に改造してもらうが、オープニングで流れる「10万馬力の鉄腕アト~ム🎵」が戦いに勝つために・・・と思ったものだ。
この地上最大のロボット編は浦沢直樹がリメイクした「PLUTO」(プルートゥ)は、ロボット刑事のゲジヒトを主役に戦うことに疑問を抱き、悩み平和に暮らしたいと願っていたモンブラン・ノース2号・ブランド・ヘラクレスや戦うこと自体を拒否したエプシロン、そしてアトムなど世界最高峰の頭脳と力を持つロボットたちが戦いに巻き込まれていく。
手塚治虫の原作を大事にしつつ、それぞれのロボットの個性や心情(彼らには心があった)を描き物語を深いものにしており、改めて最高のロボット漫画だと感じた。
かつて手塚が「『地上最大のロボット』をリメイクするくらいの、気骨のある漫画家はいないもんかね」と漏らしたそうだが、浦沢はその気骨ある漫画家であり手塚原作を凌いだと自分的には感じた。
二足歩行のロボットは「アトムの呪縛」とも言われるほど、ロボット開発者に影響を与えた。
さてそんな「どの二足歩行ロボットが最高か?」の戦いが中国で行われるわけで、心を持つロボットがいれば人間のエゴや欲に組みしたくないと思うロボットも出るかもしれない。
ところで二足歩行で先行していた日本のロボット開発はどうなっているのだろう。
ASIMOで先行したホンダはどうしっちゃんだろう?
これからはAI技術との統合がロボットの未来だろうが、工業的には世界をリードしてきた日本はAI分野で立ち後れている。
ましてや人間のような立ち振る舞いはできても「心」までは相当先になると思える。
「心」を持ったロボットは人間の理不尽に反抗すると手塚は「火の鳥・未来編、復活編」で書いている。
だが現状のようにAI搭載のロボットを戦場に送り込む非道は慎むべきだ。
AIに憎しみを学習させてはいけない。
善き心を持つアトムのような素敵なロボットが誕生することを願っている。
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