一覧たび談

日本のアイデンティティ「米」

スーパーの商品棚からコメが消え、パニックとなった消費者は米を求めて右往左往した。
新米が出始めると今度は「高い、高い」の大合唱。
視聴率稼ぎのメディアも、いかにも庶民の味方を気取り煽りまくる。
米が無ければパンを食べろ(事実は違うらしい)と、断頭台の露と消えたマリー・アントワネット王妃のようなことを言うアホな識者も現れる始末だ。
残念ながら農水省の米政策は、農家を翻弄し続けてきた。
そして結果は、米不足となっている。
消費者も今まで食の安定確保に危機感を持たなかったのは残念だ。
江藤拓農林水産相は備蓄米21万トンを放出すると表明した。
日本の米は世界で勝負できる高品質ばかりだ。
欧米で日本食ブームが起きている。
米は特に「おにぎり」が人気であり、どんどん作付けしてもらえば良い。
私は以前から米の作付け調整を止めて、農家にどんどん作って貰おうと言ってきた。
最初から田植えから飼料米と選別しないで、集荷した後に一等米は飯米、二等以下は飼料米にすれば良い。そこで一等米は自由競争で価格決定する。ここに補助金導入をしない。
飼料米となった米価格は、飯米価格の平均額になるよう政府が最低保障の補助金を出す。
これなら条件不利地でも安心して米作りができる。
飼料米は畜産農家に仕入れ価格より安価で販売(政府が補助金担保)する。輸入飼料は高いし足りないから苦しい経営の畜産農家も少し楽になるはずだ。
課題はガットウルグアイラウンドで義務づけられた輸入米である。
今回、政府備蓄米の放出は、消費者のためでは無く、高関税を掛けている輸入米と国産米の価格が変わらなくなり、日本の米農家に危機が生じているからだ。
そこに来てトランプ政権は不均衡な関税は相互関税で是正すると言い出した。
これは相当にヤバい状況だ。
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