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連帯の農都共創思想を構築する(序)

連帯の農都共創は私が長年構想している思想であり、確立したものではない。
これから一緒に考えていただける方を募集しています。
私自身が考える思想について少しずつ書きためていきたい。
この後の文章は、その前置きの一部分である。
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コロナウイルスは生き残るために、どんどん変化している。
世界もコロナ禍前には戻れないほど変わった。なのに、そのコロナに晒されている民衆は、以前のように戻れば良いと考え行動してはいないか?
コロナは、今までの生活や考えを改めなさいと言う地球からのメッセージだ。
「石のスープ」というポルトガルの民話。飢えた旅人がある集落にたどり着き、民家に食事を求めたが、食べものはないと断られた。そこで一計を案じた旅人は、路傍に石を持ち、世界一美味しいスープができる不思議な石を持っているので、鍋と水だけ貸してと頼んだ。お湯が沸くと旅人は鍋に石を入れ味見して「これは美味しいが塩を入れると、もっと美味しくなる」と言うと、興味を持った家人は塩を持ってくる。塩を入れた旅人は「ここにジャガイモが入ればもっと美味しくなるのになあ」と呟く。いつしか集落中から集まった人たちは興味津々で成り行きを見ている中で「ここに肉があれば、ここにタマネギが、人参が」との旅人の呟きで皆が持ち寄った。そしてできあがったスープを皆に食べさせると感激の嵐が起きた。そして旅人はスープのできる石を家人に預けるとそっと旅立っていった。
この民話は地域コミュニティが常に外に開いていると様々な人や情報が集まり、地域の常識では考えられなかった事象が起きるということを示唆している。この寓話は何でも無い路傍の石が、集落の人たちを結集させ世界一美味しいスープを創り上げることに意味があるのだ。
現在の地域の因習や前例踏襲を残して「壁」を高くすると、新しいことをいくら考え行動しようとしても、良いアイデアは出ないし、アイデアがあっても足を引っ張られ、地域は錆び付いていく。
これからは地縁コミュニティだけでなく、関係人口の基となるテーマコミュニティやセミハビタント(半定住者)、ワーケーション利用者など、多様な関係者にも協力してもらい、アフター・コロナにおける地域コミュニティの羅針盤をつくらないといけない。
この仕組みを実施・実現するには、多様な主体にアプローチするスキルが必要だ。
さらに既存システムの再構築をするために、時には因習を破壊する荒技もしなければならない。
逆に破壊してはならないのは、Face to Faceである。
人との「社会的つながり距離」が広がったことで、様々な障害が発生しているが、やはり面と向かって話をしないと通じないからだ。
心理的安心感を与えるのは「顔が見える関係づくり」しかない。
これは今後も変えてはいけない要素であろう。

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