地元で期待する方々に味噌を付けるような投稿で申し訳ないことをあらかじめ謝っておきます。
想定は長野県や飯田市、JR東海での試算でほぼ同様で、最大で切りが良いJR東海の7,000人で直接の外貨獲得を推計してみた。1日の乗降客でビジネスと観光で、半々の3,500人と設定。
・ビジネス客は日帰り、観光客は1泊とみた場合
ビジネス客3,500人×2,000円×365日=2,555,000千円
観光客 3,500人×20,000円×365日=25,550,000千円
合計で2億8105千万円を稼ぎ出す計算となる。
※あくまでも推計に推論を重ねたもので信じないでください。
労力を惜しまず日夜奔走する行政職員や関係者の皆様には失礼な話と映るだろう。
年2億円の稼ぎは、大きな企業の無い飯田市ではそこそこ貴重である。だが、開業までにつぎ込む予算との費用対効果との比較はできているだろうか。
リニア新幹線は交通脆弱地の飯田市民にとって希望の光だ。ようやく文明開化すると思っている方々にとっての福音である。
宿泊客が日3,500人なんて、相当荒っぽい数字を出したが、実際にこれだけ宿泊させる宿泊施設が足りない。これから新たな宿泊施設に投資する方が現れるだろうか。企業誘致や移住定住でも期待は大きい。だが平地が少ない伊那谷では大企業誘致できる用地は皆無だ。
そもそも高速鉄道は地方経済を活性化させるツールでは無いことをまずは理解すべきである。
JRが最も重視するのは飛行機に勝てる移動時間であり、中間駅などでゆっくりするとか、地域振興することなど考えていない。その事実は全国の新幹線沿線で時々しか止まらない駅の自治体を見れば明らかだ。川勝静岡県知事が見返りのメリットを求めるのは当たり前だろう。
北陸新幹線も来年度延伸する。長崎新幹線も開業するが、住民が暮らしやすい「まちづくり」を推進してしているだろうか?
一番いけないのは惰性で開業まで流れてしまうことだ。
明日の飯田を考えるなら、現状の逆張りの発展を模索すべきだろう。これには個人的な考えもあるが、もっと公開非公開の場で活発に議論して良い。
まちづくりで最も大切なことは、「だれが住んでいるか」である。素敵な住民がたくさんいることで、まちは必ず活性化する。行政はそうした住民をどれだけ創出できるが使命となる。