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土着する(6)-新しい資本主義から

岸田首相が表明した「新しい資本主義」で「成長の果実を国民一人一人が実感できる新しい資本主義を実現する鍵は、人への投資にあります。人への投資が、生産性向上や消費の増加をもたらすことで、経済の付加価値を示す国民総所得を引き上げ、それが更なる人への投資につながる好循環を、官と民が協力して実現していく」としている。どうやら「公益資本主義」を元にしているらしく、民主国家での「株式資本主義」でも中国の「国家資本主義」ない第三の資本主義だそうだ。
さてさて一億総下流に落ちた国民が再度、一億総中流に戻れるか?果たしてどうなることか?
私は「脱」資本主義でなければ、世界は変わらないと考える。庶民が関係できないところで株が動き、現在は実体経済とまったくかけ離れた状況だ。
脱資本主義を短絡的に社会主義と捉えないで欲しい。
コロナウイルスが世界を変えてしまったのに、以前からの「資本主義」に拘っていて良いか?明らかにグローバル経済が、庶民から搾取する資本主義の権化であることを受容するか?
少なくとも安倍政権が掲げてきた「新自由主義」は国民に大きな格差をもたらした。ほんの一部の富裕層と大半の下流国民を作ったのは間違いない。
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筆者は縄文時代から日本国で土着した民として、資本主義と言う化け物と対峙する「耕人信仰」を創り上げることが大切だと考えている。
いつ沈むか分からない日本列島であるが、もう一度、死んで土に還るのではなく、「土に帰る」生活に変えることが、アフターコロナで考えても良いのではないだろうか。
既に資本主義に疑問を持った人々が、農村に移住し資本主義と一線を画した生活を始めている。
仲良し夫婦
土と生きる生活はストレスがない。心を病むことが少なく人間が人間として生きられる。
まだ古い体質の土着民が地域にはいるが、新たな土着民として頑張って貰いたい。
いずれ旧土着民は先に土に還るだろう。そのときには令和の土着民が実権を握ればよい。
人は変わる。次世代に変われば良いのだ。
これからの経済は「感性価値」の創造である。
土着の元である農村を再生し、持続させるために新たな「結い」制度から、その地域オリジナルのビジネスを興すことが大切だ。今後は、多様な主体を吸引し繋ぐ機能を有する「新たな結い」組織が求められる。組織ではハードやソフトのマネジメントだけでなく、公的活動や経済活動に関係なくむらづくり活動の一環として位置づけ、人材育成、住民主体のまちづくりを推進し、それを地域づくりに溶け込ますことが使命だ。
自分が暮らす「場」に何がどのようなものが、存在しているか。
土着神である庚申様や荒神様もいるでしょう。次はあなたが「耕人樣」になりましょう。
耕人さまは未来の希望を言祝ぐと良い。物々交換を推奨すると良い。
数百年後は土着神になるはずだ。

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