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鳥取県内 旅講演

○岩美町

鳥取県は20年度より始まった同事
業のモデル地域がないため来年度の選定を目指し活動をしている。その一環として今回は
23日の行程で、鳥取県内を行脚した。

まずは1112日の午後より、岩美町で「ふるさと子ども夢学校」について講演。

既に体験プログラムもあり、視察したところ未利用資源はありそうだ。

日本の水浴場88選「浦富海岸」は、明治27年、日本で3番目に開設された鳥取の人気海岸ですが、夏の体験にはもってこい。

あとは漁協の協力ができれば面白いネタができそう。鳥取砂丘に、今は紫花に染まる「らっきょう畑」、網代の展望台からの日本海も絶景であった。

夕方からの懇談では、やる気ある方々が集まり、榎本武利岩美町長自ら「自分がやる」宣言も飛び出した。○鳥取市鹿野町の町並み

13日は朝から安藤隆一氏の案内で鹿野の町並みを視察。「夢こみち」で待つとこの町づくりの仕掛け人である長尾裕昭氏が来てくれて、町並みを案内してくれた。

鹿野は戦国時代末期に亀井茲矩が鹿野城主となり、二代政矩が津和野へ国替えになるまで37年間で造り上げた小さな城下町です。

町屋の地割りは間口が狭く、奥に長い短冊型で、後ろに畑がある。実は10年前に私が中央に共同田、その廻りに畑、その外側に住宅を配置した「新コミュニティ団地」を提案したことがあるのだが、それを戦国時代にまちづくりでやっていたことを見て脱帽した。

素晴らしいのは現在のまちづくりも同様だ。それぞれの通りが拡幅されていない昔のままなのだ。

しかも日常の暮らしがある。日本が捨ててしまった文化やコミュニティが全部残っていて、暮らしている人が誇りを持っている。

町並みは景観をただ残せば良いのではない。それを体現・証明している本物のまちづくりだろう。

○倉吉市長と会談、講演

11時に倉吉市庁舎に到着。市長への表敬訪問のはずが、市長室に各担当も参集していていきなり具体的な相談を受ける。

午後よりJA鳥取県中央会の主催で講演を行う。行政とJA関係者に限った研修会と参加メンバーを知り、夜中にパワーポイントを作り直したもので、内容は組織としてどう行動するかに力点を持った講義とする。

講義終了後、長谷川稔倉吉市長と現地廻り。市長らしからぬ軽装とフットワークに感心しきり。

倉吉もネタは揃っている。課題は受入のためのインバウンド組織と農家民泊とはっきりした。

倉吉市長に見送られ一路、鳥取市街に戻りちょうど本日付けで次長となった山本健太郎氏ほか県農林水産部の方々と内輪の懇談に出席と多忙であったが充実した一日を終えた。

○鳥取県智頭町長と会食

14日も朝から県文化観光局観光資源振興室の中尾和子主事の車で県の役割について意見交換しながら鳥取市佐治町へ向かう。

佐治は既に「ふるさと子ども夢学校」を受けるに足りる体勢が整っていた。

佐治町の関係者との意見交換と現場を見せてもらい「完璧です」と言わせていただいた。

早々に佐治を立ち智頭町に向かう。智頭には観光カリスマである寺谷誠一郎町長が出張を取り止め、待ってくれていた。

町長夫人が経営する「みたき園」で昼食をいただく。山菜を中心にした田舎料理は都会の人にとって最高のもてなしだろう。

町長が作ってしまったという「天空の滝」や森の中の茅葺き家屋群も紅葉の囲まれ素晴らしかったが、何よりは町長夫人という財産が一番と感じた。

町長には「本当のカリスマは奥さん」と思わず呟いてしまったことを陳謝致します。

今回の鳥取は本当に充実した旅であった。鳥取は人材の宝庫ということを実感した旅であったからだ。
歴史的にも加藤清正に虎退治の手柄話を横取りされた亀井藩主や知恵者の山中鹿之助を育み、今また現代の知恵者たちが地域づくりに邁進している。

行政マンもキラリと光る人材が首長の側近についている。首長もそれぞれの個性で「鳥取の首長に出会う旅」を企画したいと思うほどであったことを記したい。

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