今さら感もあるが、古い話を持ち出してみた。
「巨災対」とは数年前に公開された「シン・ゴジラ』劇中に登場する組織『巨大不明生物特設災害対策本部』のことだ。
国や都のトップが「災害レベル」と言ったなら、当然、緊急の災害対策本部を設置しないといけない。
今までのコロナ対策本部は平時の「のほほん対策本部」で、感染拡大はさも自粛しない国民が悪いと言っているようなもの。
ゴジラの被害は神奈川、東京で収まったが、コロナは全国が被災地であり、もっと大変な状況なのだ。
「シン・ゴジラ』では前半で、閣僚や官僚のアホぶりが出てきました。
「海中での害獣駆除は前例がないので分かりません」との前例踏襲主義や、危機的な状況なのに順送りで総理大臣の臨時代理が決まる(アベからスガの流れと同じ)など、未曾有の有事に対し、偉い方々は誰もが責任転嫁の醜い押し付いでした。
中盤でようやく「巨災対」が設置され、本当の対策が練られ実行されていく。
私が注目したのは、そのメンバーだ。
若手官僚を中心の組織に集められた人物は、いずれも霞ヶ関の変わり者や厄介者、オタクばかり。しかし誰もが一目を置く実力主義者だった。
現場の状況をキチンと把握する、適格な判断をする。何より大切なのは「スピード」と「発想力」だったように思える。
平時では扱いづらい組織の鼻つまみ者が省庁の壁を突破して、緊急時の対策を見事にこなした。
想定外(私には想定内だけど)の非常事態で新作戦の立案・実行は、変わり者の方が向いているかも知れないと感じる。
この異能集団を若手の副官房長官が急遽ゴジラ対策特命大臣に任命される。閣僚や派閥リーダーは
ここも大事なことで、代理総理が全面的に任せ自分はバックアップに回ったこと。対策完了で若手政治家たちに譲り引退したこと。
これこそ国民に対しての責任を持つことだろう。
映画の世界で無く、いまこそ実力主義の「巨災対」を創ろう。
高齢政治家は若手に権限を譲ろう。