飲食店でメニューのあるものを注文する。すると店員の答えが「時間が掛かります」場合によっては注文を受け厨房に入ると「本日は売り切れました」開店したばかりなのに???
これは厨房で手間の掛かる物は断れとのサイン。厨房トップは面倒な料理は作りたくないとの意思表示だ。
似た例に「それはムリ。あれはできない」という行政職員の常套句もある。まあその理由は予算がない、財政が厳しい。できる職員が居ない、人手不足。法律・条例違反になるなどだろう。
裏事情は自分の業務を増やしたくない。上司から仕事を増やすなと命令されているケースだ。何もしなかったから幹部になれたと豪語する職員から、長期の見通しができないトップの無計画な(幹部を通さない)な事業指示。
これをもって達磨のように手も足も出さない組織か、住民利益を無視した暴走団が誕生する。
リスクがあり民間ではできないことができるのが行政で、新たな試みを行い民間のビジネスチャンスとすることが大切だ。
しかし、その新たな試みが全く的を射ていない事業を大枚掛けてやってしまう。ノウハウもなく現場を知らない幹部職員が内部パフォーマンスで企画しているケースも散見する。
政(まつりごと)より祭り(イベント)が目立つからトップも喜ぶ。赤字を垂れ流す華美な大型施設の建設で「オレがやった」という墓碑銘だけが残る。
一般職は言われるままに(一応命令系統ですから)作ったものの立ち行かなくなると、職員の給与カットとなるのでたまったもんではない。
昨今は責任だけは全く知らない職員まで降りかかる情けない世の中だ。
青森市のアウガの責任は、当時のトップと関係した幹部、予算を承認した議会、建設に旗を振った商店主たちでしょ。
この点ではそうしたことを行う首長や議員を選んだ市民の責任でもある。小さな地元利害ではなく自治体全体を経営するにふさわしい人材を選んで欲しいところだ。
民間でも同様だが、給与カットはもっとも良くない解決方法だ。もちろん法外な給料を貰っていれば別だが、地方の地域全体の賃金の底上げや若者の人財確保に公務員給与のレベルを下げてはいけない。下げればモチベーションがダウンして仕事の能率も下がる。さらに様々な不祥事も発生する。そして地域で消費する金が減り衰退していく。