ジャガイモを主食とアンデスの民は、標高4000m前後の場所でBC200年頃から栽培を始めました。南米には2000種以上のじゃがいもが存在するようですが、自分たちの命をつなぐため同じ土地に何種類ものジャガイモを植えるのです。標高4000mですから夜になると零下20℃くらいになります。
毎年、季候は変化します。自然条件が厳しい中で主食が不作では飢えてしまいます。そのため1種類だと全滅するリスクを避けて、何種類も同じところに植えるという智恵を考えついたわけですね。
これは地域も同じです。ひとつのことだけ頑張っても、永久に継続できることはありません。
野球で言えばイチローのようにマルチでなければ、これからの地方は生き残れないのです。
自然も地域も多様性がこれからのキーワードといえるでしょう。