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この時期になると思い出す沈黙の春

今年の春は急ぎ足でやってきた。
花々も慌てて咲き乱れ、農作業も慌ただしい。
海側に行けば取れる「魚種」が変わったと聞くこともしばしば。
地球環境が本当に激変していることを肌で感じる。
そして思い出すのが1962年にレイチェル・カーソンが著した『沈黙の春』(Silent Spring)である。
農薬や殺虫剤等の化学物質が大量に使用されたときに自然の生態系はどうなるのか、生物、そして人間はどうなるのかと問いかけた警告の書である。
人類に訴えた警告の書から60年以上経過したが、その間に地球人類はどこまで努力したか?
残留性の高い有機塩素系農薬や、急性毒性の強い有機リン剤のほとんどは使用禁止になったり、日本でも有機や循環型農業を進めてはいる。
カーソンは『沈黙の春』で「人間は母の胎内に宿ったときから年老いて死ぬまで、恐ろしい化学薬品の呪縛の元にある」と言った。
最近ではマイクロプラスチックを知らず知らず体内に蓄積しているようだ。こうした環境汚染物質が体内でホルモンのように働き(環境ホルモン)、生物のホルモンバランスが乱されていることも指摘される。
沈黙の春が取り上げたことが現在、いっそう不気味な現象が広がっている。
人類の存続はAIが精子卵子を管理していく方向は現実的かもしれない。
人間としてそれで良いか?地球環境を守るために、人類が生き残るために人口調整をAIに付託するか?
まぁ当面は人間が自然環境とどのように共生していくべきなのかを考え、行動することが大事だろう。
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