日本人は無宗教だと外国人に言われる。ちょっと古いが世界68カ国を対象に行ったギャラップ・インターナショナルの調査では世界人口の7割以上が神を信じている一方で、中国の67%に次いで日本は29%が神を信じておらず、無神論者が多い国となった。若者世代では特に特定の神を信じない傾向があるが、クリスマスやイースター、ハロウィンなどのイベントだけはお好きなようだ。いやそうした外来神だけでなく、自分都合で神や仏を拝み、かつお願いまでしてるのだが・・・。
アニメーション(アニメ)の語源はアニミズム(精霊)から来ていることをご存じだろうか。正確に言えば「アニマ」だが、森羅万象を神としてきた日本人は、必然的にアニミズムの影響を受けているのだ。最近ではジャパニーズ・アニメが世界を席巻しており、日本発祥のニューゴッド信者が増加している。なんと100%近くがイスラム神の存在を信じるイスラム圏でさえ、アニメ信仰は別格に浸蝕する大いなる存在になっている。
ジャパン・アニマは現在イスラムやキリスト、ブッダより強力な力を世界に示している。
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人間は土だ。そこに場を求めた。土偏に太陽と柱の象形文字を組み合わせている。つまり太陽が昇るところに土地の神を奉る柱を立て、土地神を信仰したところが「場」なのだ。
そうした場所は神が存在し、付近に流浪していた民は作物を栽培・収穫し土着化していった。
だが人類は20世紀になると必死に土から離れようとした。その場所から離れることは、土着神を棄てることでもあった。幸いに土着神以外に新たに信じられる神が顕れたからだ。
かくて神より紙に依存する哀れなエコノミック人類が誕生した。
さらに実体を伴わない得体の知れない化け物は「経済」や「政治」の支配者となり、最近では仮想世界にも化け物が進出している。
情報と金という力を持つ化け物は、金で金を食い、そして人や地域を喰らい尽くす勢いだ。
新しい資本主義とか言うが、そもそも資本主義は最終的に自分の足を喰うタコであり、持続する社会とは相容れない。
おい!鬼太郎!こいつには太刀打ちできんぞ(目玉のおやじ)
しかし過去を顧みれば世界の1/4を支配したモンゴル帝国も病原菌と内部からの裏切りで崩壊し、現在支配できているのは大相撲界だけだ。
世界に進出したスペインや英国の栄華は去り、次に覇権国家となった米国も自国を守るのに必死だ。新たな派遣国へ急伸した中国もいずれ世界中に拡げた足を喰らう時期が来るだろう。
ショッカーの世界征服やスペクターの世界征服は資本主義からかけ離れたところで成し得ようとしており、現場での戦いに身を置いていたが正当な手法と思える。
相変わらずコロナ禍の仕掛け人はロスチャイルドとかのデマも出る。中国説も根強い。
これまでは実体が見えていた。
ところが新たな化け物は国や実体経済など関係ない社会に住む。
この化け物に支配された世界各国では退治することは難しい。
唯一の希望は自己崩壊(バブル崩壊)だが、地域の隅々まで侵蝕しているので、個人の生活から大手企業まで大きな影響を受けるだろう。
だが痛みを受容して、これを副反応として未来へ持続する本物の実体主義に戻すことができればチャンスとなる。
どちらにしても、その時の決断が重要だ。
日本人は曖昧にすることがお好きなようだが、中途半端な対応をしていると日本沈没は免れない。