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あぐりの田んぼから(レポート転載)

今朝は飯田市竜丘地区
で、付近の2つの保育園や小学校の食農教育の指導(ボランティア)をしている熊谷伊久雄さんのMLから、保育園の秋山先生のレポートをそのまま転載しま
す。毎回、実に子どもたちが活き活きとしている姿が手に取るように分かるレポートです。

五年前からの取り組みが
力を付けてきて、近頃では事例発表であちらこちらに呼ばれています。
ご覧ください。

●あぐりの田んぼの草取
りのレポート
 

6家庭親子(1組はおばあちゃんが来て下さいました)合わせて14名・熊谷さん・前澤さん・可
地さん・農協の川路支所で食育について専門にやっていらっしゃる藤竿さんが参加して下さいました。

熊谷さんから「みんなのお家の周りの田んぼは草はないと思うんだけど、それは除草剤を使ってい
るからなんだよ、除草剤を使わない田んぼはこういう風に草がいっぱいになるんだ、でも草が生えてこない田んぼで作ったお米は、もちろん除草剤を吸っている
からお米も除草剤が入ってる。そう考えると怖いね。みんなに安全安心なお米を食べてもらいたから、草採りもやらなくちゃならないんだよ。1年で一番大変な
作業だけど、みんなでがんばろうね」とお話をいただき、いざ田んぼへ!

稲がチクチクあたって、泥にヌルヌルと足を取られる中、子ども達は腰をかがめて、一生懸命草を
取ります。「ねぇ見てみて!こんなに取ったに!」「こっちにはいっぱいだけど頑張る!」「○○ちゃんが取ってくれて稲が喜んでいるね」というお母さんの声
にますます張り切る子ども達でした。大人がびっくりするくらい草を取り続けてくれていました。もちろんお母さん方も端から端まで、子どもさんの取り残しの
カバーをしながら、張り切ってやってくれました。

前澤さんと熊谷さんは昔ながらの草取り機(八反取り・コロバシ・田打ち車とかいいますね)を、
稲と稲の間をガラガラガラガラと転がしてくれました。そんな機械は初めて見る子がほとんどで、少しの間お二人のやる所を見入ってましたよ。

草を取っていると、当然カエル・あめんぼう・バッタなどいろいろな小動物が出てきます。参加し
てくれた小学校のお兄ちゃんは、虫の事をよく知っていて、年中さんの男の子に教えてくれていました、お兄ちゃんの後を付いて歩いて虫を見せてもらっている
姿がまたとっても可愛かったです。

1時間ほどみんなで頑張り、ほとんどの草が取れました。草取りが終わるころには全身泥だらけの
子ども達、田んぼから草がなくなり満足感いっぱいです。

お母さん方も気持ち良い疲労感を感じたのではないでしょうか。

田んぼって一言でいってもいろんなことが体験できる、子どもにとって、楽しく、うれしい場所な
んですね。

さあお楽しみのお茶タイム!!

前澤さん手作りの麦を、熊谷さんが煎って下さり、手作りの麦茶を御馳走になりました。市販の物
より、色は薄いのですが、香ばしくて、本物の麦茶ってこんなにいい香りなんだと、目と鼻と舌で楽しませていただきました。「大変な作業だけど、子どもとで
きて楽しかった」とか「田んぼの草ってあんな風に生えてるって知りませんでした、今回参加してますますお米ができるのが楽しみです」などの感想をいただき
ました。

熊谷さんからは、「竜丘の将来を担う子ども達に安全安心の食べ物を食べていただきたい、それが
どうやってできるのかを知ったり、実際に経験する事は大きくなって絶対に生きていく力になると思います。この素晴らしい体験のできる竜丘で子ども達の生の
体験を大事にしたいですね」とおっしゃってました。

熊谷さんの奥さん手作りのお茶のケーキ、職員が持ち寄った、ゼリーや漬物もお茶席をにぎわせ、
楽しい時間が過ぎて行きました。

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