今年ほど「経済とコミュニティ」の両立、融合を訴え続けたことはありませんでした。
経済論理から外れる過疎山村や中山間地域に、どうして税金を注ぎ込むのか?
競争力の無い業種や地域は早く切り捨てるべきだ等々、一般庶民だけでなく一部有識者も経済の足を引っ張る不要なエリア。特に農業は手厚い助成を受け甘えているとの論調でしたね。
たしかに国からの税金は投入されています。
しかし本当に必要なところに手当できていないのは、他の産業や福祉、教育と同じです。
だから言い続けました。
地域で自立しましょう!いつまでも誰かに、どこかに依存することはやめましょうと。
依存からの脱出は自ら稼ぐこと。
もう一つ言い続けてきたことがあります。
行政や外部からきたものに全てを依存しないで、自分たちで考えて行動しましょうと。
外部人材には素晴らしい方々がたくさんいます。
でも自分で考えて行動しないものは、いつまでたっても自分たちの力にならないのです。
各地でよく質問されることに「良い事例を教えて」があります。
まあ他事例をマネて、金太郎アメのようなイベントが各地で行われたのも今年の出来事でした。
しかし風土も人も違う。まちづくりに二度と同じ方法を使うことはできないのです。
私の提案は、その場所その時で全部違います。
地域個性を無視して、当てはめる地域づくりを教えたくないと思っているからです。
2014年はどのような変動があるかわかりません。
今、アベノミクスの効果で経済が良くなっていると言われますが、山の上に溜まっていた雪の表層が落ちてきているだけで本質は変わっていないのですから。
気候変動も地殻変動も同様です。
表面だけの動きなら被害は軽微でしょうが、経済も地殻も本質が変動すれば大被害が予想されます。
だから備えましょう。
自分自身も地域も!
自分を自地域を護るのは、まず自立すること。
そして仲間を作ること。ネットワークがどれだけ助けてくれるか未知数ですが無限です!
本年はそうした仲間に支えられた一年でした。感謝の言葉もございません。
皆様が良いお年を迎えられることを祈念致します。
また新年、お目にかかりましょう!