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ローマは一日として為らず

「ローマは一日として為らず」ということわざがある。
この名言はセルバンテスの「ドン・キホーテ」での言葉だが、どうやらスペインの古い諺のようだ。ローマ帝国は決して一日でできたわけでは無く長い年月をかけて完成したと言う意味だ。
似た名言では老子の「千里の道も一歩から」がある。
つまりこれは地域創生でも同じことが言える。
行政は年度予算で成果を求められるが、地域づくりや活性化は「たった一年」では成果が出せないにもかかわらず、無理やりなKPIを作成し、達成しなければ「何故だ」と指導が入る。
国の補助金や助成金も目先成果を求めるから、成功例が少なくなるわけだ。
逆に紐付きで無く自分たちで資金を持ち寄り、自分たちで考え行動した方が良い事例となる。
だがそうした事例を政府が取り上げ、モデルとか持ち上げて新しい助成制度を創設する。
残念だが地域が考え成果を出せるのは、オリジナルの地域のみである。
それはそこに住み人や文化他、様々な要素が絡んで成果を出しているわけで汎用性はないのだ。
促成栽培の地域づくりは無い。
まずは小さな一歩を踏み出すその初動が大事なのだ。
そして小さく産み大きく育てること。
大きく育てるには長期のビジョンが必要だ。
「地域は一日として為らず」なのだ。
もちろん老婆も一日としてならずだが(笑)
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