一覧たび談

オーバー・サービスは持続しない

サービスにお客さまが満足いただいても再度来てくれない場合がある。
例えば交通などの案内板一つでも良く分からないだけで、歓迎されていないなあと感じてしまう。
たった一枚の看板でもそう感じられたら再訪の機会は減るだろう。
ましてや立寄施設や飲食店で、ちょっとした不満を来訪者が感じれば、もう来なくていいかなとなる。
単館のサービスに満足できても、地域全体に「おもてなし」のクオリティが低いと、再訪は期待できないことを知るべきである。
宿泊施設など「いらっしゃいませ。〇〇様」と名前を言われると嬉しい。
宿泊施設のアフターDMは結構効き目がある。
特に女将の手書きとか、写真葉書が届けば嬉しい。とは言っても郵便料金の値上げもあり経費節減の面で躊躇するだろう。
アルプスと花桃
割引情報などは一年に一回だけ誕生月におくるだけで良い。
それよりも手書きの四季の便りの方が嬉しいものだ。
お客様の写真を撮って送ることはできれば宿のリピーターに変化することはあるだろう。
郵送できなければメールでデータを送ることは可能だ。
その旨を説明し宿帳にメールアドレスを促せば、不倫ツーリズムなど都合の悪い客以外は喜んで記入するだろう。
即そのデータは宿の宝物になる。
だが割引情報ばかり送付していると「安い施設」との誤情報が顧客にインプットされてしまい、自ら価値を貶めるので要注意である。
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単価を上げると客離れするという恐怖感はあるだろうが、もうさすがに消費者も仕方ないねの頭に切り替わっている。
だが安易に単価を上げることはお奨めしない。
AIを活用して毎日宿泊変化するホテルも増加しているが、私はそうしたホテルは絶対に避ける。信頼できない施設とみているからだ。
価格勝負はトランプのディールだけにして欲しい。
確かに一定数の客は「安さ」を追い求め「価格価値」とは別な選択をする。安さが価値の客は、他のもっと安い施設やエリアに旅先を簡単に変える。
地方観光はリピーター・マーケットに注力することが肝だ。
そのためには単価アップした分を客が高くても満足というメリットを感じさせないといけない。
つまり価格アップが新たな「価値創造」をしていなければ、客は去ってしまう。
現地で観光客が想定以上の経験をすればたちまち、その地域のファンになるだろう。
特に富裕層の方々は、皆様が想像している以上の経験をしている。目に見える体験を羅列しても特別感は感じないだろう。
もちろんいきなり高額なコンテンツを作ってもダメだ。
勝負はプライスレスな体験をしてもらうこと。
田舎には思いもしないプライスレスな出来事に出会いやすい。
それを如何に自然に経験してもらう。そこではつまらない説明をしたりしないことだ。
地域のオリジナリティは地域の人が醸し出す。
ゆえに地域のマンパワーを活用することが一番である。
ワーホリ公報

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