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改めて観光教育の必要性を訴える

2015年頃、ある地域で観光振興計画のお手伝いをした。
このとき計画に盛り込んだのが「観光教育」だったが、、、、
残念ながらその項目は上に素案を提出した段階でカットされてしまった。
昨年そしてコロナの規制が緩和され、国内旅行客だけでなくインバウンドもコロナ禍前に戻りつつある。
今年のゴールデンウィークは完全に以前に戻った感がある。
だがコロナ禍でタクシーやバス、宿泊施設ほか地元ガイドなどに至るまで、現場の人材が消え今も戻っていない。
こうした人材不足は観光現場だけではなく。この状況を受けて巷では「リカレント教育」による学び直しが必要との声が上がる。
確かに必要だろう。だがどうしても付け焼き刃感がいがめない。
私が提案する「観光教育」は義務教育からの長い取り組みだ。
小学校では地元の良いところや資源を探査する教育、中学校ではその素材を加工・販売まで行うような教育。これらを義務教育の総合学習に組み込み、地域の誇りを醸成する。
地域から若者が消えるのは次の理由だ。
若者は地域を知らない、つまり地域の資源(歴史・文化・自然・人・食など)を知らないのだ。
それは東京と同じ教育をしているからであり、当然地域の未来は見えないし語れない。それはイコール地域の魅力を感じていないということだ。
仕事が無いという理由も同じである。地域での働き方が都市と同じになっており、それ以外は仕事ではないと理解している。
これらを解決するためにも小学校からの地元教育が必要なのだ。それを判りやすく「観光教育」と言っている。
コロナの規制が解除され、コロナ前に戻ると思っているのか、どの業界もまたズルズルと昔のままで動き出した。
もう世界は激変したことを理解して欲しい。
社会人の学び直しは必要であるが、まずは経営者の学び直しと行政の学び直しが不可欠だ。
そしてコロナ禍以前に計画した様々なビジョンはリセットして「新たな計画」づくりを進めることが肝要である。

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