一覧地域再生

住民を燃え尽き症候群にしない

かつて地域づくりで頑張った方々が鬼籍に入ったり、引退している。
一生懸命地域を盛り上げようと粉骨砕身で活性化してきたが、次の世代にバトンタッチしようとしたものの次世代が育っておらず終わってしまったというケースもある。「俺たちはこれだけ頑張ってきた。さすがに疲れたので休ませてくれ」と言われたこともある。
いわゆる燃え尽き症候群に陥っているのだ。
その燃え尽き症候群になってしまった地域は悲惨である。
現在国は、様々施策や助成事業の飴と鞭で地域の尻を叩く。
その一番手がインバウンド施策だろう。
申し訳ないが日本の過疎地まで幻夢を見せる施策は、早晩終結を向かえるだろう。
施策の根っこに哲学がない経済論理だけだからだ。
地方の観光で大切なことは、自らが暮らす地域の誇りを再発見し、持続する社会環境を創ることだ。
ゆえに地域人材が燃え尽き症候群にならないよう、地方自治体は熟慮願いたい。
諸課題を抱え、何とかしたいのは理解できるが住民は人材だ。
行政は事業実施まで、何がどこまで動いているか事業プロセスを共有して欲しい。
今こそ風土改革のチャンスだ。新たな時代に向け、住民を行政の都合やトップのパフォーマンスだけで未来へ誘ってはいけない。
成果は住民の達成感となるよう仕込んで欲しい。

Pocket

QRコード