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農村八策2.0に向けて

中山間地農業は平地と違い、1筆ごとの農地が狭隘で大型機械による耕作は不可能だ。
農業現場で人手が足りないと言う。これは収益性の高い園芸作物を選ばざるを得ない中山間地の裏返しでもある。園芸作物の繁忙期だけに必要な人手を集めるのは難しいのである。
そして高齢化し個人では維持できない園地が耕作放棄されていく。
江戸時代、士農工商などの身分制度はあったが、社会は農民を中心にしたフラットな一体化社会だったという。とくに「民治」という言葉があるように、権力者はつねに民のことを考えていた。
残念ながら明治維新以降は、国のために滅私奉公するのが国民と位置づけられたようだ。
かつて「農家の所得向上」と高らかに謳ったこともあるが、菅政権時代の「クールでセクシーに取り組む」とのたまわっていたポエム大臣と変わらぬ。
現政権も理念ばかりで野党の追及をかわす差し障りのない答弁で具体策など何もない。その厚顔ぶりに、もはや神々しささえ感じてしまう。
「みどりの食糧システム戦略」もまさに、その範疇に入るポエム戦略である。
もしかしたら平地の土地利用型農業であれば可能かも知れないが、中山間地において絵に描いた餅となることが高確率で達成しそうだ。
この2枚の図は昨日上げた農村八策を、FB友達の今井修さんが作成してくれた。次に考えるべき農村八策2.0に向けて、大きな示唆をいただいたものと感謝している。
農村八策2

絶えず流動する
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外側の世界絶えず流動する図を見るとおり、あらゆる面での動きが顕著である。
中山間地ではこれらを住民に伝え、ノウハウやアイデアを集め具現化していく「農村プロデューサー」と言った役割が必要となる。この核となるプロデューサーは地元から輩出されることが望ましい。だが人材が見つからなければ、初動段階では外部人材の力を借りることはやむを得ないだろう。
そこで外部人材として依頼を受けた方は、ぜひ次のことにご留意願いたい。と言ってもこうしたことは既に分かってる方々ばかりだと思うのだが、、、
○自分で旗を揚げ突っ走るのではなく、地域で共に夢見る住民に旗を持たせ、実践では横から寄り添い、裏から押し上げること。
○地域や住民に愛情を持ち温かに接し行動すること。
あくまでも地元が考え行動することを促す役目で、答えを出して引っ張っていくと地元の依存体質が抜けず、外部人材がいなくなれば、元の木阿弥になる傾向があるからである。
○地元人材の育成が外部から入ったものの大事な役目となる。できればその可能性がある原石を見つけ、自分のサポートをしてもらいつつ学んでもらうことが良い。
地元に有益な外部人材を見つけることは行政の役割だ。著名人とか有名コンサルが本当に地域に向いているか、しっかりとその人材を吟味願いたい。
とにかく地元としては、初動の人材確保でプロジェクトの成果は決まると理解して欲しい。
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内外の多様な人材還流は地域を助ける。
横断的・総合的に調整しプロデュースする役割を担うプロデューサーは、産学官金のほかNPOや任意団体など多様な主体の参画を促すことが本旨である。
外部の優秀な人材は、地域に不足する人材、知識、デザイン、マネジメント、資金調達、連携・交流・異業種マッチング・販路開拓などのネットワーク構築等、様々なことを俯瞰して考え成果を出している。
全国各地で自分の地域を盛り上げたいと一人で活動する方に出会う。大概がポジティブで「何か面白いことをやろう、地域を元気にするぞ」と動いており、そこには、ノウハウや人材が集まり、地元の叡智と繋がり、地域になかった新たなコトが生まれている。
この内外の人材を整理することで農村八策2.0が見えてくるような気がしている。
ここから農村八策2.0を考えていきたいが、これは暫く時間をいただきたい。

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