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土着する(1)

土着と聞くと皆さんは何を想起するだろうか?
「土着民」という言葉を聞くと、田舎者には何となく馬鹿にされてるのではと思ってしまう方もいるだろう。
「土着民」とは、先祖代々その土地に住んでいること民を指す言葉であり、別に差別用語でもない。
「土着菌」を思い出せば、農業か食か自然環境に関係する方だろう。
土着の反対語は「外来」だ。
環境に少しでも関心があれば、動植物や魚、昆虫の「外来種」が頭に浮かぶだろう。
では「土着民」に対して「外来民」と言うかと思えば、そのような言葉は見当たらない。
土着の方々は移住して30年ほど経過していても「来たりもん」と呼び区別する。どうも先祖代々居住してきた者には、よそから移住してきた者を「何となく」嫌うようだ。
これが地方への移住が進まない大きな阻害要因である。
こうした考えの方々に限って、自分の子ども達を外へ出してしまっている。
地域で絶大な権力を有しながら、地域を喰い潰す蟲でもあるが、排除もできない。しかも本人は悪いことに自分が正しいと思っている。
さてさて、地域に生き残る術はあるだろうか。
このことに気づいている皆さん。
仲間と一緒に少しでも影響力を無くすよう努力するしかないですね。
移住が進んでいる地域では、この負の面を克服してきたところだ。
ある山村集落の高齢者は「年寄りがいつまでも上からモノを言う時代じゃない。若者がもっと発言しろと移住してきた若えもんに話をしておる」と集落の行く末を案じていた。
その後この集落では「元々の住民も入れ替わったんだから、これからも新しい住民に変わって良い」と住民の考えが変わりつつある。

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