8月29日の雹害は果樹農家に大きな喪失感を残した。
まさに収穫寸前のナシ・リンゴを中心に、雹(ひょう)に叩かれ落下。落下しなくても傷が表面に残り
出荷できないのだ。
さらに被害は樹にも出る。枝を折られることで来年以降の着果に影響が出るのだ。被害の程度では来
年、実ができないことが懸念される。
今は本来なら収穫に忙しいはずが、被害樹のケアしかできない農家の徒労感は、お見舞いの言いようも
ない。
ジュース加工に乗り出した農家もあるが、元々、ナシは加工しずらい果実で、今回と同様の降雹で大被
害を受けた昭和59年の際も、農家は泣きながら落下したナシを集め埋めていた。
そこで参考になるかは定かでないが、下の写真は福岡県の観光農園で提供していた「ナシのパイ」であ
る。
消費者の皆さん、傷が付いていても味は同じです。そのまま皮をむき食しても良いし、写真のようなパ
イにすれば格別の味になります。直売所などで被害果実を見つけたら買ってください。